私たちに最も身近な動物として、長きにわたり犬と人気を二分してきた猫。十二支に選ばれていないため”猫年”はありませんが、猫のイラストを使ったキュートな絵はがきが数多く作られています。ここでは、海外のおしゃれな猫たちが登場するレトロなグリーティングカードをご紹介。
100年以上前にお誕生日祝いやクリスマスのご挨拶に使われていたカードです。あなたのお気に入りの猫ちゃんはどの子ですか?
胸元のふわふわ感も愛らしい2匹の猫が、編み物入りのカゴにちょこんとお邪魔。首にまかれたリボンの淡い青と毛糸の赤、カゴのグリーンが、猫の毛色と美しく調和している1枚です。
果物カゴにすっぽり収まった子猫が、いたずらっぽい眼差しでこちらを見つめている姿がキュート。手前の白猫は、前足で果物を転がして遊んでいるようにも、おやつにしようと狙っているようにも見えますね。
4匹の猫たちが、小さなネズミを遠巻きに観察中。怯えたようなポーズで威嚇する子、余裕の顔つきで眺めるクールな子、楽しげに興味津々な様子の子と、4匹の個性が伝わってきます。
ノートの上に座り込んで子ネズミをじっと見つめる、黒トラ模様の猫たち。ブルーのリボンをつけ、瞳はゴールドに輝いています。原版には、誕生日を祝うドイツ語のメッセージ入り。
北欧っぽい雰囲気を漂わせた猫が見つめるのは、どんなごちそうでしょうか。フィンランド語でクリスマスを祝う言葉が書かれ、サンタの助手も務めるという小さな妖精が、猫の隣に座っています。
オシャレな白猫が運転手のメガネ男子と乗っているのは、ガソリン自動車が誕生して間もない20世紀初頭に流行した、当時最新鋭の車です。下にはフランスの10サンチーム切手も。
色とりどりのリボンに鈴をつけた4匹の猫が、コーヒーを飲みながらおしゃべりに夢中。右端の猫は、欧州の貴婦人が愛用していたローネット(長柄手持ち式眼鏡)を前足で器用に持っています。
ドイツの画家、Alfred Weczerzick(1864-1952)のサインが入った作品。7匹の少女猫が並び、甘えるような愛らしい微笑みを浮かべています。クレジットから、1899年製のはがきだと思われます。
赤いリボンにブルーアイの白猫が、カバンの中にすっぽりイン。カバンの影に寝そべる子、カバンに前足をついて中をのぞきこむトラ猫のポーズもキュート。フレームの色合いもレトロな1枚。
木の柵に前足をひっかけ、にこやかな表情で居並ぶ5匹。花もよく似合い、アイドルのグラビアのような可愛い絵柄です。それぞれの透き通った瞳、ぷっくりした口元も印象的な絵はがき。
書かれているドイツ語は、現地に伝わるバースデーソングの一節。猫の合唱隊が口を大きく開けながら、「長生きしてね!」と親しい人の誕生日に歌声を響かせているようです。
6匹の子猫たちと、わが子を優しく見守るお母さん猫が描かれた1枚。子猫はお母さんに傘を立てかけてあげているのでしょうか。人形と会話しているかのような右端の子も愛らしいですね。
猫たちは、ピアノでどんな音色を奏でているのでしょうか。下のドイツ語には「ピーターと狼」(プロコフィエフ作曲)をもじっているのか、「ピーターと子猫ちゃん」と書かれた一節も。
クリスマスと新しい年(1904年)のご挨拶を兼ねて、小さな女の子宛に送られたグリーティングカードのようです。モノクロで描かれた子猫たちのあどけない表情がキュートですね。
左のはがきと同じイラストレーターが手掛けた作品でしょうか、こちらもあどけない猫が並んでいます。びっしり日本語でメッセージが書き込まれたこのはがきは、ライプツィヒから投函されたもののようです。