2023年に送りたいレトロな復刻年賀状

2023年に送りたいレトロな復刻年賀状

2023年に送りたい
レトロな復刻年賀状

大正4年と昭和2年の卯年の年賀状から復刻年賀状を作りました。
昔の年賀状を見ていますと、それぞれのその時代の楽しみ方があり、現代とは違った文化が感じられます。
今回ご提供させていただく32のデザインの中からえりすぐりの8点をご紹介しましょう。

自転車に乗ったうさぎが、どちらもハイカラに描かれています。
左の大胆な絵は明治36年の年賀状ですが、右の大正4年のうさぎは自転車を優雅に乗りこなしています。
日本で国産の自転車が作られるようになったのは明治26(1893)年ですが、
明治30年代はまだまだ輸入物が中心だったようです。
(明治36年の年賀状に描かれた自転車は舶来?大正4年のは国産?)

地上から双眼鏡で月を観察するうさぎ、月では餅つきが始まっているようです。
今回ここに紹介したうさぎの年賀状は、郷土玩具を除いてほとんどが擬人化されたうさぎです。
市販や交換会の年賀状の中で擬人化された干支が登場する割合はそんなに高くはないのですが、うさぎの年は特別だったようです。

この2枚はどちらも昭和2年の趣味人による年賀状交換会の葉書の復刻版です。
この頃の交換会の年賀状はほぼすべてが木版印刷で作られており、干支の動物をモチーフとする絵が結構な割合を占めていました。
当時活躍した絵師の中には、おもちゃ絵を得意とする川崎巨泉などもおり、郷土玩具をあしらった絵を多くの趣味人に提供しています。
左の絵は「とんだり」と呼ばれる玩具で、主に江戸時代によく作られ、今でも浅草などで販売されています。
右の絵は「餅つきうさぎ」で、月の上でうさぎが餅をつく伝説をからくりにした玩具、各地で似たものが作られています。
後ろに突き出ている板を動かすとうさぎの持った杵が下りて餅をつくといった仕掛けになっています。このどちらもが今となっては懐かしい郷土玩具です。

海外の絵葉書にはうさぎがよく登場します。
イースターを祝って交換する葉書には、うさぎとにわとり、それにたまご(イースターエッグ)が欠かせません。
この絵のもとになった葉書はアメリカで作られ、1910年頃カナダで使用されています。
左のうさぎは大きな帽子をかぶっていますが、この中には素敵なスイーツが隠されているようです。

この絵は皆さんご存知、「不思議の国のアリス」の一場面です。
白うさぎはこの物語の最初に登場し、取り出した時計を見ながら「大変だ、遅刻する」と言いながらアリスの目の前を通り過ぎ、
うさぎの穴の中へ入っていくというお話です。アリスはこのうさぎの後を追って穴に飛び込むことによって、不思議の国に入っていきます。
このように物語の一場面を切り取った年賀状も素敵ですね。

干支の交代をモチーフにした年賀のデザインは明治の40年代に多く作られましたが、
これは昭和2年の年賀状として作られた市販の絵葉書の復刻です。
役割を終え年老いて去っていく虎と、若者のうさぎが干支の交代の挨拶をしています。
うさぎはステッキ、虎は老人用の杖をついています。

富士山を背に豪快に凧が揚っています。
凧には勘亭流の卯の文字が全面に描かれています。
令和の現代では年賀状デザインのモチーフとして干支の漢字が使われることも多く、年賀デザインの定番の一つとなっていますが、
戦前の年賀状に使われた例は数えるほどです。
子のデザインのもとになっている葉書は、昭和2年の趣味人による交換会のために作られた葉書の一枚です。

これらにアレンジを加えて復刻した2023年用の年賀状は、下のリンク先から購入可能。
お気に入りが見つかったら、ぜひチェックしてみてください!

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