年賀状を毎年きっちり出す人はすでに知っているかもしれませんが、2017年の干支は「酉年」です! 酉年は鶏をデザインした可愛らしい印刷の年賀状が印象的です♪
しかし皆さん、なぜ数多くの鳥がいるのにもかかわらず「鶏」を干支のデザインとして扱われてきたのかご存知でしょうか?よくよく考えてみると鶏ではなくカラスやスズメでもいいのではないのでしょうか?
なぜ酉年は鶏なのか、また酉年生まれの人はどういった性格、特徴があるのかを皆さんにご説明していきます。それでは年賀状に大きくまつわる干支、2017年の酉年についての由来などを詳しく見ていきましょう!
酉年はなぜ鶏をモチーフにしているのか?
干支に存在する十二支の10番目に位置するのが酉年。何故酉年が10番目の干支として選ばれたのかの理由ですが、いくつか説があります。
ケンカの仲裁役として!?
十二支の順番で9番目と11番目に登場する猿と犬の間、つまり2匹の喧嘩を仲裁する役割を持っているのが鶏、つまり「酉」であるのです。皆さんは「猿、犬」と並んだら何か思い出しませんか?そう、桃太郎の家来である猿、雉、犬の雉が鶏になっているんです!この「猿、雉、犬」は十二支の方角では「申・酉・戌」となります。
「申・酉・戌」は鬼門に相反する方角であると言われており、それが元に桃太郎の家来は「猿、雉、犬」となっていますが、なぜ十二支では雉ではなく鶏なのか?という疑問が当然出てきます。それはこの時代の庶民に伝わりやすくするためであると言われており、なじみ深い酉として「鶏」が選ばれました。
1~12月に行う習慣から当てはめた
10番目の干支である酉には別の意味で「お酒」にまつわる事柄に使われていました。「10月は昔、酒造りの季節であった。」これらの事から10番目の干支には酉、「鶏」が使われています。ただしこちらの説は現時点で最も有力な説であり、実は正解という事ではないらしいのです。
どういう事かというと、昔の人が残した資料から推理してこうであろうと学者が推測しただけであって、鶏を干支に選んだ理由についての明確な理由は記されていなかったとのこと……。
縁起の良い象徴は鶏?
鶏は私たちの身近にいる鳥の中では最も神聖とされています。別の言い方をすると縁起が良い、とも言われているのです。理由としてはどの鳥よりも朝一番に鳴く所からきており、昔から縁起の良い象徴であるとともに私たちの生活に近いところにいる鳥類である鶏を選んだとも言われております。
十二支に動物を使う理由は何?
そもそも十二支をなぜ動物に当てはめているのか?についてですが昔の一般庶民になるべく分かりやすくするためには難しい専門用語を使用するより、身近に存在する動物の方が馴染みやすいであろう事から動物を十二支に当てはめたとされています。
誰が聞いても想像しやすい動物を用いる事で干支をより庶民の間に浸透しやすくしたという訳ですね。
ちゃんとした理屈が成り立っているため、ご紹介した説は十分信用するに値します。それでも100%間違いないとは言い切れません。この先新しい参考になる資料や古文書などが出てくれば、さらに正解へと近づける事でしょう。
酉年の人はどんな性格?酉年生まれと相性ピッタリの干支をご紹介!
酉年の人の性格や特徴
昔から鶏には5徳があると言われています。この5徳とは「仁・義・礼・知・信」の事を指しており、酉年の方は賢く頭の回転が速い傾向にあります。また物事を理解する力が高く、判断力の早さも魅力的な性格の一つです。
もう一つの魅力としては、人間関係において面倒見の良い性格を持っています。他にも社交的であまり人見知りをしない所も酉年の人が持つ特徴と言えるでしょう。その為いろんな人と会話をすることができ、友人や知り合いも多くなりやすい利点があります。
これまで上げた酉年の方が持つ特徴を見れば、非常に頼れるイメージを持たれたかと思います。
しかしやはり人間。良い点ばかりではなく悪い点、注意するべき点もいくつかあります。
魅力的である速い決断能力は裏を返すと、長く続く事柄において弱いと言えます。つまり計画を練って長いスパンで進めていくプロジェクト等に不向きです。簡単に言えばせっかちな性格ということになるでしょう。
また自己主張を無理やりにでも通そうとする一面もあり、自分の考えが認められない事柄において非常に不満を持ちますので、集団で何かを進める時独りよがりな行動や考え方を持っていると仲間同士でのトラブルなど起きかねません。
酉年の方は注意をしつつ、周りの方も暖かく見守ってあげることが大切です。
相性の良い干支
せっかちで自己主張の強い酉年の方と相性が良いのは丑年と巳年の方です。こちら丑年と巳年の方は比較的のんびり、おっとりとした性格を持ち合わせておりサポートする相手として良いでしょう。
心が広く努力家の一面もあるため、酉年の方と無理のない友好的な関係を築くことができます。
相性の良い干支生まれの人と仲良くすることで、円滑な関係を築けるでしょう!
また、ここでご紹介した相性の良い干支以外の方でも、酉年の方が持つ特徴をしっかりと抑えておくことで友好関係を築くことはもちろん可能です♪相手のためにどうするかを考えることが大切になってきます!
干支の置物を飾る時に押さえておきたいポイント!
基本的な飾り方
干支の置物は家の南西か南西を背に飾る、そして床の間飾りの脇に干支の置物をそっと置いてあげるのが良いとされています。しかし今の住宅事情を考慮すると床の間がない家も沢山あって、どこに飾れば良いのか?といった疑問が浮かんできます。
もしご自宅に床の間が無い場合は、代わりに玄関の靴箱やテレビ台の上に置いてあげると良いでしょう。またリビングにあるチェストに飾っても構いません。
基本的に南西に背を向けた状態かつ南西の方角に置く事を意識して頂ければ、そこまで場所にこだわる必要は無いのでなるべく人目につく場所、そして南西という方角を意識して飾って頂けたらと思います。
※干支の置物を置く場所は必ず綺麗に掃除をしておきましょう!
どのタイミングで干支の置物を片付けるのか
結論から言うと一年中飾っていても構いません。またお正月の飾りと一緒に片づけて頂いても大丈夫です。基本的に「いつからいつまで飾って、いつ片づけたら良い」という決まりはありません。
干支の置物は縁起物です。それに今年の干支は何なのか?も示してくれます。邪魔にならないのであれば一年中飾っておきましょう!
まとめ
酉年生まれの方についてどんな特徴を持っているのか、酉年の由来などについてご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?今まで知らずに年賀状を書いていた人、干支の置物を飾っていた人にとってお役に立てばと思います。
もしこの記事を読んでいる方の近くに酉年の方がいらっしゃったら、ぜひ酉年についてのお話をしてみてはいかがでしょうか?自分でも気づかなかった性格の傾向などを知ると、きっと会話も弾むことでしょう!
2017年に迎える干支「酉年」の由来などなど、知識を増やして周りの人に自慢しちゃいましょう!
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