ウキ!ウッキッキー!ウキー!!!
えっ、何を言ってるかって?これはこれは失礼いたしました。猿といえば、やっぱり「ウキー!」って鳴き声のイメージがありませんか?
ジャングルの木々を自由に渡り歩き、バナナを食べ、賢い反面ちょっぴりずるい?そんなイメージが強いお猿さんですが、干支の申”さる”も同じなのでしょうか。
漢字も違うし・・・そもそも干支ってなんなんだろう?そんな疑問をひとつずつ、紐解いてみましょう。
目次
干支?十二支ってなんだろう?
干支とは紀元前1600年~紀元前1046年頃、中国で発明されました。
月日を数えるために作られた、大昔のカレンダーです。
日を「十干」”じっかん”、月を「十二支」”じゅうにし”で数え、合わせて「十干十二支」”じっかんじゅうにし”とも呼びます。
十干とは
「干」とは樹の幹を意味しています。
五行思想という5つの記号を持った自然哲学に基づき、さらにそれらを兄”え”と弟”と”に分けたのが十干です。”えと”という読み方はここから来ているとも言われています。
十二支とは
「支」は枝という意味を持ちます。
私達が「ね、うし、とら、う、たつ、み・・・」と数えているのが十二支です。
12種類の動物にあてはめられています。
これらは日本では553年に、朝鮮半島にあった百済(くだら)という国から専門家を招いて、日本の学者が学びました。実際に日本で使用されるようになったのは692年からです。
申年の由来
「申」という文字は「雷」の原字であり、稲妻が空から落ちるさまを表した象形文字です。
本来の「申」という漢字には動物の「猿」との関連性は特にありませんでしたが、動物を十二支に割り振った時に偶然、猿が割り当てられました。
申年ってどんな年?
「申」の文字が意味すること
「申」とは稲妻を表しているということを上記しました。稲妻というと、強烈な光が、天と地を縦横無尽に繋ぐ、すこし怖い雷ですね。
天と地を繋ぐほどに長く伸び、それは神にも通ずる、と解釈することができます。
これは善悪双方の意味に、縦横無尽に何かが生まれ、成長する、ということを意味します。
様々なものが形になっていく年、と考えられます。
騒ぐ年、とは?
「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる」という言葉をご存知ですか?
この格言は株式市場において使われる格言です。この中に「申酉騒ぐ」とありますね。
申年、酉年の株相場は乱気流のように上下に振れて、値動きが荒い、騒がしい年、ということを意味しています。
リスクもありますが、チャンスも沢山ある。そんな年だということを表しているのかもしれません。
赤い下着を着る年?
地方によって諸説様々ありますが、申年に赤い下着を身につけると縁起がいい、という伝承があります。
申は「さる」と読み、「去る」に通ずる・・・そこから、病気や不幸が去っていく、という意味があり、さらに魔除けなどに使われる赤色を付随することで、多くの伝承には病が去る(治る)、長患いしない、病や不幸を避ける、などと伝えられています。
後述しますが、申年の人はやや派手好きなところがあるようです。下着でなくとも、情熱的で燃えるような赤をたまには身につけてみるのもいいかもしれませんね。
申年の人ってどんな人?
申年の偉人
- 1536年 豊臣秀吉
- 1560年 直江兼続、石田三成
- 1584年 宮本武蔵
- 1644年 松尾芭蕉
- 1836年 坂本龍馬
信長に「サル」と呼ばれた男としても有名な豊臣秀吉が、実は干支も申年だったのは偶然でしょうか?
他にもたくさんいますが、この6名を見ると、「型破りな天才」が多い干支と言えるかもしれません。
申年の人の性格:長所
申年の特徴に「適応、器用」と上述の表にあるように、申年の人は適応力が高く、多くの人に親しまれやすい性格があるようです。要領の把握に長け、話術も巧みな申年は上司や目上の人にも気に入られ、可愛がられるタイプです。
木と木、枝と枝を自由に渡り歩く本来の猿のように、人間関係も広く、上手に渡り歩くことができます。また器用さは性格だけでなく、様々なスキルにも通じ、好奇心旺盛さも相まって、新しい物をすぐに取り入れ、あっという間に習得してしまうでしょう。
また、人の前にでて何かをすることも得意な方です。リーダーシップを発揮し、人より目立つこともしばしばあるでしょう。見た目だけでなく性格的にも、派手好きと印象を持たれることも少なくないかもしれません。
申年の人の性格:短所
話術に長け、誰とでも親しめる反面、お調子者という性質も持ちあわせています。誰かに気に入られたり、可愛がられたりしやすい性格だからこそ、褒められると調子に乗って天狗になってしまったり、気が抜けてしまったりする一面があります。
話術も巧みですが、あることないこと言ってしまわぬよう、気をつけた方が良いでしょう。また、習得や熟知が早い分、飽きるのも人より早いかもしれません。忍耐力に欠ける、と思われてしまう部分もあるでしょう。
お調子者に見えますが、実はすごく心配性でもあります。何か不安なことが一つできてしまうと、解決するまでそのことだけで頭がいっぱいになってしまい、他のことが手につかなくなることも。一人で背負い込み過ぎないように気をつけましょう。
ズバリ!申年の恋愛、相性の良い干支
申年は男女問わず、人懐こい性格や話術の巧みさで、「モテる」タイプといえます。
その中でも特に相性が良いのは何年なのか、見てみましょう。
申年×辰年
お互いが自然体でいられる、ベストカップルな組合せです。辰年はドラゴン、伝説上の生き物ですから、辰年の人はどことなく世間離れした雰囲気を纏っています。申年の人はそこに魅力を感じるようです。第一印象もバッチリ、あっという間にドラマチックな恋愛へと成長するでしょう。辰年の人にリードしてもらうのが吉。
注意点は、申年の人は良くも悪くも正直すぎ、辰年の人は相手を呪う力があります。些細なことほど言葉には気をつけてください。
申年×巳年
お互いがライバル視しあう申年と巳年ですが、宿命のような強い結びつきを持っています。出会いは運命的で、一生に一度の大恋愛に発展する可能性もあります。巳年に優しく包まれる関係を意識するのが吉。お互い通じ合える関係を期待できます。
注意点は、やはりライバル視してしまうことでしょう。衝突しても、お互いを尊重しあうこと意識してください。申年の移り気には要注意です。申年の誠意を巳年に見せましょう。
申年×午年
性格は似ているけれど全然違うこの二人は、マイペースなお付き合いができそうです。午年は勢いがあり、行動力がありますが少しせっかちなところがあります。対して申年は、そのフットワークの軽快さについていけ、さらに頭脳をもって補うことも出来ます。何か大きな目標を持って二人で挑めばどんなことも成し遂げることができるでしょう。
注意点は、二人とも移り気気質があることです。お互いを尊重しあう、思い合うあんばいは難しいかもしれませんが、それがつかめればベストコンビになれるでしょう。
申年は全体的にモテるタイプですが、移り気な面はどんな相手にも気をつけてください。そして正直すぎる点も要注意です。相手を傷つけないようにしましょう。
それを除けば、持ち前の器用さと、巧みな話術で、モテ期も遠くないかもしれませんね。
要注意!申年と相性の良くない干支は・・・
申年×寅年
寅年は前向きであり自信家でもあります。困難を乗り切る強い意志を持っていますが反抗的で負けず嫌いなところもあり、一人でなんでもできてしまうタイプです。
そんな寅年と申年がコンビを組むと、申年は振り回されてしまうかもしれません。些細な事でお互い気にしあい、揉め事も絶えないでしょう。申年にとっては、なんとかうまくやりすごす、がベストな行動になってしまうかもしれません。上司や友人、家族でも、寅年を上手に立ててあげましょう。
ですが、恋愛における寅年完全優位な関係なら、申年にとっては新鮮さを感じることもできるかもしれません。寅年に手球に取られる感覚は申年にとってはたまらないかも。火傷に気をつけましょう。
まとめ
いかがでしたか?
本物の猿や、私たちに馴染みある昔話に出てくるようなお猿さんのイメージが、申年の人には少なからず当てはまっているようです。思い当たるところはありましたか?
干支同士の相性もありますが、人間関係はそれだけではありません。どんな干支であっても、良い人間関係が築けると良いですね。ちょっとしたアドバイスとして、参考になれば幸いです。
申年の皆さんは、これからはぜひ、自分の干支が持つ潜在的な能力、適応力や器用さをもっと発揮していきましょう。新たな自分自身の発見につながると良いですね!