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干支の由来や歴史をご存知ですか?
干支の由来
干支の由来といえば、「十二支を決めるために動物に招集がかけられ、到着した順で十二支が決まった」という物語を思い出される方が多いと思います。このような物語は、細部は違えど世界中で語り継がれているそうです。
しかし、十二支の各文字に動物を割り当てたのは後付けで、そもそも十二支は天文学上の記号として使われていました。
干支の歴史
干支のルーツは中国殷の時代にあると言われています。戦国時代の中国天文学で、空を十二等分した名称として十二支が使われていました。その後長い年月が経ち、広く暦を表す記号として使われるようになります。
十二支各文字それぞれの意味については諸説あり、どれが正しいのか分からない状態です。動物を各文字に組み合わせた由来についても諸説あり、バビロニア十二宮がルーツであるという説や、人々が暦を覚えやすいように動物を割り当てたという説などがあります。
架空の動物「辰」が十二支に選ばれた理由は?
干支の中で辰(龍)だけが架空の動物です。他の干支は実在する動物なのになぜ龍だけが架空の動物なのか?不思議ですよね。
これについてもはっきりとした理由はわかっていません。「本来干支の各文字に動物は関係なかったのに、あとから同音の動物を紐づけたせいで架空の動物が入ってしまった」という説や、「龍という文字に鰐(ワニ)の意味もあったので、そもそもは龍ではなくワニを指していた」とする説があります。
龍は古来より中国で権力の象徴とされ、縁起の良い生き物とされています。干支を広く浸透させるために、縁起が良い龍を干支に選んだのかもしれませんね。
海外との干支比較をしてみよう
西アジアや東ヨーロッパの一部の地域にも十二支の風習があります。ただし、各国で少しずつ十二支の内容に差異があります。
本来龍を指す「辰」に関していうと、アラビアでは辰がワニに置き換わっており、イランでは辰がクジラに置き換わっています。イランの人々が日常でクジラを目にすることはほぼないそうです。
それなのに干支がクジラに置き換わるなんて不思議ですね。
辰年はどんな年?これまでに起きた出来事
辰年は政治の大きな変化が起きることが多い年といわれています。
戊辰戦争(1868年)、日露戦争(1904年)が辰年に起きています。また戦後では、皇居前でデモ隊と警察が衝突して1500名が死傷した血のメーデー事件(1952年)も辰年に起きています。
政変の年とも言われ、戦後5回しかない辰年のうちで3回も総選挙が行われました。ロッキード事件やリクルート事件といった汚職事件も辰年に発覚しています。
マイナスなことばかりを書きましたが、東京スカイツリー開業(2012年)、2000円札発行(2000年)、青函トンネル・瀬戸大橋開業(1988年)、東京五輪・東海道新幹線開業(1964年)などの国家プロジェクトが始まることが多いのも辰年の特徴です。大きな出来事が多く、まさに動乱の年と言えます。
辰年生まれはどんな性格?
血液型や星座のように、干支ごとでも性格の傾向があると言われています。科学的根拠はないのですが、干支ごとの傾向を読んでいると「たしかに当たっているかも…」と感じる部分もあって興味深いです。
辰年生まれの性格
辰年は先見の明があり、人の先を行く人です。まわりには多くを語りませんが、スケールの大きな夢を持っています。マイペースでわが道を行く性格で、つかみどころのない人だと思われることが多いです。
活動的で行動力があり、人との出会いもたくさん経験します。嫌なことを根に持たず、裏表がない性格です。そのおおらかな雰囲気で、まわりからリーダーを任されることも多いでしょう。
そもそも辰年はリーダーシップをとりたがる性格なので、公私共に自ら先頭に立って活躍しようとする人が多いです。
一方で辰年には、プライドが高く負けず嫌いな一面もあります。スケールの大きな夢を持っているがゆえに、思い通りにならないことがあると自暴自棄になったり、イライラして相手への敵対心をあらわにしてしまいます。そのため、出会いは多くとも仲間には恵まれにくいでしょう。「普段はおおらかでいい人なのに、スイッチが入ると徹底的に人と争って勝ちに行こうとする。ムキになると手がつけられない」といった印象を持たれることもしばしばです。
スイッチが入るととても熱心に物事に打ち込むのですが、忍耐力に欠け、うまくいかないことがあるとあっさり手を引いてしまいます。その熱量の振り幅の大きさも、辰年がつかみどころのない人だと思われる理由となっています。
協調性を意識することが大切です。そうすることで人が集まり、先見の明や視野の広さ、常識にとらわれない発想力などの長所が発揮されます。まわりの人に助けられ、長所が十分に発揮されれば自ずと評価されるようになります。自信過剰にならず、人の意見に耳を傾けることを心がけましょう。
辰年生まれの適職
辰年は自分がリーダーになりたいと考える人が多いので、規模は小さくとも自分が上に立てる仕事を選ぶ傾向があります。また、一度始めたら熱中するタイプなので専門分野のプロとなることが多いです。自分をアピールすることが得意なので営業職も向いています。
一方で、型にはまった会社員の仕事にはあまり向いていません。
気になる!辰年生まれの相性は?
干支ごとの性格傾向を踏まえて、辰年生まれにとって恋愛面で相性のいい干支と相性の悪い干支はどれなのでしょうか?
辰年から見て相性がいいのは以下の3干支です。
相性の良い干支【1】子年
子年は、スケールの大きな夢を持つ辰年の話を聞いてくれます。お互い気遣い合って相手を尊重するので、付き合いが長くなるほど結びつきが強くなります。
相性の良い干支【2】申年
活動的な辰年に器用な申年が尽くしてくれます。まったく違う性質を持った干支同士なのですが、異質なためにとても気が合うようです。
相性の良い干支【3】酉年
論理的な酉年と自信過剰な辰年で非常にバランスのいいペアになります。酉年が辰年を信頼し、辰年がおおらかな包容力を発揮します。
一方、相性が良くないとされているのは以下の4干支です。
相性の悪い干支【1】丑年
お互いライバル意識が強くケンカが絶えない相性です。丑年の忍耐力で辰の感情の波の激しさに我慢ができているうちはいいのですが、お互いに頑固なので分かり合うことが難しい相性です。
相性の悪い干支【2】卯年
卯年は辰年のスケールの大きさに惹かれますが、卯年の裏表がある性格に辰年が不信感を覚えます。たくさん話し合えばうまくいく可能性もあります。
相性の悪い干支【3】辰年
同じ干支で似た気質のため、辰年の負けず嫌いな部分をお互いに刺激してしまいます。ライバル心が先立ってしまうのでうまくいきにくいです。
相性の悪い干支【4】戌年
自由な辰年と保守的な戌年、価値観がまったく違うのでそもそも魅力を感じにくく、うまくいかない相性です
まとめ
干支と辰年のルーツ、辰年生まれの性格やほかの干支との相性について紹介しました。年賀状を書く時に十二支を気にするだけだった方が、少しでも干支に興味を持ってくれたら幸いです。
辰年はバイタリティにあふれたとても魅力的な干支です。性格傾向や相性診断について信じすぎる必要はありませんが、まわりの辰年生まれさんとの話のタネにしてみてください!