巳年の動物は「蛇」ということはみなさんご存知かと思いますが、その意味や由来については知っているでしょうか?
今回は巳年の意味や由来、巳年生まれの人の性格や相性のいい干支などについて解説します!
目次
そもそも十二支に動物が使われているのはなぜ?
十二支が生まれたのは、中国の「殷」の時代と言われています。
もともとは日付や時刻、方角などを表すために使われていました。この十二支に、動物が割り振られたのは後になってからのことです。
後漢の時代に、中国の王充(おういつ)という人物が人々に十二支を普及させるため、覚えやすい身近な動物を割り当てて文献を書いたことが始まりと言われています。
干支の漢字(子丑寅…)と動物の漢字(鼠牛虎…)が随分違っていますが、これも後から動物が割り振られたことが理由です。
巳年の意味や由来とは?
十二支の動物は後から付けられましたが、その意味はそれぞれきちんとあるんです!
今回は巳年の意味について解説します。
【知りたい!】巳年(蛇)の意味は?
執念深い動物というイメージのある蛇ですが、その一方で、恩を忘れずに返す動物とも言われています。中国の隋の王が救った蛇が、「夢に現れて財宝を捧げていった」という話も伝わっているそうです。
蛇は、古くから豊穣神・天候神として信仰の対象とされてきました。
脱皮をするヘビは「復活と再生」を連想し、不老長寿や強い生命力につながる縁起のいい動物と考えられています。
また、蛇は餌を食べなくても生きながらえるため、「神の使い」として崇められてきました。
全国各地に蛇を祀った神社もあり、七福神の一員である蓄財・芸能の女神「弁財天」は、蛇の型をした神として祀られています。
「蛇の抜け殻を財布に入れておくと金運がアップする」と言われるのは、弁財天とのつながりがあることが理由のようです。
【知りたい!】巳年はどんな年になる?
脱皮をする蛇のイメージから巳年は「復活と再生」を意味します。植物に種子ができはじめる時期、次の生命が誕生する時期など、新しいことが始まる年になると言われています。また、「巳」を「実」にかけて「実を結ぶ」年とも言われるようです。
巳年生まれは努力家!?巳年生まれの性格とは?
蛇は執念深い動物というイメージがありますが、巳年生まれの人の性格も執念深く情熱的、と言われています。
脱皮を繰り返し何度も再生するイメージや、少しの傷を負っても、餌を食べなくても生き続ける強い生命力を持つというイメージ、一度絡みついたら離さずまとわりついたり、何日も獲物を待ち伏せしたりする習性など、さまざまな印象が合わさって「蛇=執念深い」というイメージが広まりました。
この「執念深い」というところから、巳年生まれの人の性格として「努力を惜しまない」「粘り強い」「努力家」などと言われることが多いようです。
【知りたい!】巳年生まれの人はどんな人?
もう少し具体的に巳年生まれの人の性格についてみていきましょう。
- いつも冷静で分別ある判断ができる
巳年生まれの人は冷静沈着で分別ある判断ができます。感情を抑えて常識的な行動をとりますが、そのせいで「どこか冷めた人」と周囲に見られてしまうこともあります。
- 一度決めたことはやり抜く粘り強さがある
巳年生まれの人は目標を決めたら努力を惜しまず最後までやりぬく粘り強さを持っています。そのため取り組んだ事は成功することが多いです。
- 感受性が強い
常に冷静で冷めた人という印象のある巳年生まれの人ですが、内面では感受性が強く、人の気持ちを察して行動をとることも得意です。美的センスにも優れて、情熱的な一面もあります。
- 秘密主義者
巳年生まれの人は他人に自分の内面を知られることを恐れる傾向にあります。そのため感情を抑えて冷静な行動をとり、自分の本音を隠します。人と本音で付き合うのに時間がかかることがあります。
- 物事を否定的にとらえがち
巳年生まれの人は、常に冷静であるために物事を否定的にとらえてしまいがちです。喜びなどのポジティブな感情さえ冷静に分析して否定してしまい、素直に感情を味わったり、表に出したりすることができません。
- プライドが高い
巳年生まれの人は向上心が旺盛で努力家という長所の裏に、プライドが高いという短所があります。プライドを傷つけられたとき、そのことをいつまでも忘れられず、いつまでも根に持つという一面も。
プライドが高いことに加え、人に本音を見せられない性格もあり、周囲と折り合いをつけるのが難しく孤立しがちです。
巳年生まれの人は自分の長所と短所を認めて、良いところは伸ばし、良くないところは気をつけるようにすると人と上手くコミュニケーションをとることができるでしょう。
その他の人は、巳年生まれの人の特徴を知ることで、相手がどうしてそのような行動をとったのか理解することができます。
巳年生まれと相性のいい干支ベスト3!
お互いの性格を理解することが大切、とはいえ、相性の良し悪しも少なからずありますよね。次は巳年生まれの人と相性の良い干支について解説します。
1.丑(うし)
丑年も巳年もどちらも粘り強く努力する性格が似ていることもあり、ストレスなく付き合える相手です。一緒にいることで何かを成し遂げられるとても良い相性です。
2.酉(とり)
行動力はあっても粘り強さのない酉年を巳年が支え、補います。自分にないものを持っていて、お互いの短所をカバーし合える良い相性です。
3.未(ひつじ)
未年も巳年も仲良くなるのに時間がかかるタイプですが、じっくりと関係を築くことで強い絆を育んでいける良い相性です。
相性が良くない干支についても知っておきましょう。相性の良くない人の性格を知ることで衝突を避けることができます。
1.亥(いのしし)
猪突猛進の亥年と、冷静沈着、計画的に物事を成し遂げる巳年では性格が正反対で相性は良くありません。歩み寄って近づくことは難しいでしょう。亥年の人と上手くやっていくには自分と違う部分を受け入れることが大切です。
2.申(さる)
基本的に悪い相性ではありませんが、器用で要領が良く、努力をせずに物事を成し遂げてしまう申年は、努力家の巳年とは性格が異なります。そのため喧嘩が絶えません。お互いを尊重し合い、ライバル視をせずに上手くコミュニケーションをとれれば良い関係を築けます。
3.寅(とら)
綿密な計画を立てて行動する巳年と、大胆な行動をとる寅年では性格がかなり異なります。細かなことにこだわらない寅年は、なにかとこだわりの強い巳年を理解できません。つい相手の行動に口を出したくなりますが、お互いそっとしておく方が喧嘩になりません。
まとめ
巳年の意味や由来、巳年生まれの人の性格などについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
巳年生まれの方は当たっている特徴はありましたか?
巳年生まれの人の性格を知って、ぜひ日頃のコミュニケーションに役立ててください!
※巳年生まれの性格や相性は、占い上の解釈に基づくものであり、明確な根拠があるわけではありません。占星術や干支に基づいた相性判断は一般的な占いとして認識されており、個人の相性には限られた影響を与えると考えられます。