2022年(令和4年)は、十二支の3番目にあたる寅年が主役の1年。
ところでみなさんは、十二支の由来や寅年が3番目になった理由をご存知でしょうか。
当記事は寅年にまつわる言い伝えや、寅年生まれの人の性格、相性についてご紹介します。
新しい1年を迎える前に、ぜひ寅年のことを知ってみてくださいね。
目次
知ってる?十二支の由来
今となってはすっかり十二支=動物のイメージが定着していますが、そもそも十二支は動物を指すものではなく、日付や時刻、方角を表すものだということをご存知でしたか。
十二支が使われるようになったのは紀元前1600年頃、農作物の成長を記録するための数え方として考案されたのが始まりです。
初めの頃は漢字の祖先ともいえる「甲骨文字」を使っていましたが、十二支が考案されて約100年の月日が経ったあたりから、現在のように「子・丑・寅・卵…」と漢字が使われるようになりました。
それからさらに100年が経った頃、中国の王充(おういつ)という人物が、十二支をもっと分かりやすく覚えるためにはどうしたらいいかと考え、現在のように動物を当てはめて数えるようになったそうです。※出典:十二支えほん(あすなろ書房)
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寅年にまつわる言い伝えを紹介!
十二支のお話といえば、1番目のねずみにフォーカスが当てられがちですが、実は寅年にまつわる言い伝えもあるんですよ。
諸説ありますが、ここでは寅年にちょっとしたお話をご紹介していきましょう。
寅年が3番目になった理由
十二支といえば、動物たちの競争の話が有名ですよね。
あらすじとしては、神様が「元日に私の元へ挨拶に来なさい。12着までに来た者たちを、順番に1年間の王様にしてあげよう」というお触れを出し、それを見た動物たちが神様の元へ向かって競争するというもの。
前夜に出発していた牛は最初に神様の家に到着しましたが、開門と同時に、牛の背中に乗っていたねずみが飛び降りて先にゴールしたため、ねずみが1着、牛が2着という結果になりました。
一方、虎をはじめとする他の動物たちは、夜が明ける少し前から神様の元へ出かける準備を始めます。
足の速い虎は本来1着で到着してもおかしくはありませんでしたが、やはり開門前に到着していたねずみと牛には勝てず。結果的に3番目の干支となったわけです。※出典:十二支のはじまり(教育画劇)
地域によって多少の違いはありますが、この物語は海外でも共通の言い伝えとして知られています。とはいえ、物語自体は中国で十二支が考案された後に作られたものなので、実際の順番にはあまり関係していないようです。
寅年のポジションは獅子だった!?
十二支を考案した中国では、寅年に関してもう1つの言い伝えがあります。それは、寅年のポジションが獅子であったということ。
その昔、獅子はひどい悪事を働いており、その噂を聞いた神様は獅子を十二支の動物から外したいと考えました。
しかし十二支から獅子を外すとなると、代わりの動物を補わなくてはなりません。そこで神様は、人間に害を及ぼす獣たちを退治する虎を獅子の代わりに入れることにしました。
こうして虎は十二支の動物になり、悪行を働いていた獅子は遠い南へと追いやられたそうです。
世界には十二支に寅年がない国もある
中国から十二支が伝わってきたのは日本だけではありません。十二支はシルクロードの交易を通じて、ベトナムやモンゴル、インドなど、世界のさまざまな国へ伝わっていったとされています。
ただ、地域によっては十二支の動物が微妙に違っており、中には十二支の中に寅(虎)が入っていない国もあるようです。
十二支に寅年が入っていない国はブルガリアやトルコが有名で、ブルガリアでは猫、トルコでは豹が寅年の代わりとなっています。
寅年生まれの性格や恋愛傾向は?
狂暴で怖そうなイメージのある虎ですが、寅年生まれは案外社交好きでロマンチスト。
ここでは寅年生まれに多く見られる性格や、恋愛の傾向についてご紹介します。
寅年生まれの人と上手く付き合っていくためのヒントになるかもしれませんので、ぜひ参考になさってみてくださいね。
寅年生まれの長所は前向きで社交的なところ
寅年生まれの人は前向きでチャレンジ精神が強く、どんなことにも強い信念を持って挑んでいく傾向があります。
たとえ失敗したとしても、めげずに何度も立ち向かっていく姿は、周囲の人から高く評価されることが多いといえるでしょう。
加えて、寅年生まれは社交好きで、周囲を楽しませることを得意とする一面も持っています。自身の気分に影響されることなくその場を盛り上げられるため、多くの人に好意を持たれやすいようです。
行動力の高さとサービス精神旺盛な性格から、寅年生まれは周りの人をまとめるリーダータイプに適しています。寅年生まれの人が指揮をとっている時は、あまり口出ししすぎず、サポートにまわってあげるといいかもしれませんね。
寅年生まれの短所は負けず嫌いで強情なところ
寅年はチャレンジ精神が強い一方で、自分の腕に自信を持ちすぎてしまい、物事を理想通りにやり抜かないと気が済まない職人気質のような一面もあります。その負けず嫌いな性格は、時に周りから反感を買ってしまうことも。
プライドが高く、やると決めたら周りの声が耳に入ってこなくなってしまうことも多いので、アドバイスをする場合は本人が少し冷静になるのを待った方が良さそうです。
寅年生まれの恋愛傾向は?
寅年生まれの人は感情的で、気になる相手がいたら積極的にアプローチする傾向があります。そのため、恋のチャンスを逃してしまうことは少ないといえるでしょう。
また、寅年生まれはロマンチストなので、デートやプロポーズのシチュエーションに強くこだわる傾向があります。
理想が高く、自分が思い描くプランに合わなければ納得できないため、寅年生まれの人と過ごす際は相手の好みをリサーチし、デートコースやプレゼントを慎重に決めましょう。
2022年生まれの寅年は強運の持ち主!?
2022年は、36年に1度の周期で巡ってくる「五黄の寅」の年です。
この五黄の寅とは、九星と呼ばれる中国の民間信仰と十二支を組み合わせたもの。
九星のうちの1つ「五黄土星」は、生まれながらにしてリーダー気質を持ち、周囲を圧倒する強大なパワーを持っているそうです。
そのため、何事にも立ち向かう行動力がある寅年と重なる年、つまり五黄の寅の年に生まれた人は非常に強い運勢を持つと考えられています。
ちなみに五黄の寅年に生まれた人はさらに気が強くなるとされていることから、昔は女の子が生まれるのはあまり良くないとされていました。
しかし現在では、女性も男性と同じように、五黄の寅年生まれならではのリーダー気質や意思の強さが多くの人に評価されているようです。
寅年生まれと相性のいい干支は?
寅年の性格は何となくお分かりいただけましたか?
それでは次に、寅年と相性のいい干支をご紹介します。
午年(馬)
寅年と午年はどちらも行動力があり、相性抜群の組み合わせと言われています。
自由奔放で活発な性格の午年は、寅年にとって刺激的な存在になり、反対に寅年の一途な性格は、気分の浮き沈みがある午年にとって良き理解者となってくれるようです。
戌年(犬)
寅年と戌年は考え方が似ているため、協力すれば良好な関係が築けるとされています。
協調性を大切にする戌年は本心を隠しがちですが、正義感の強い寅年がリードすることで、心を開いてくれます。
恋愛においては、寅年の男性と戌年の女性がより上手くいきやすいそうです。
寅年生まれと相性が良くない干支は?
相性がいい干支がいるということは、反対に相性があまり良くない干支もいます。
ただ、どういった理由で相性が良くないとされているのか知っておけば、相手との衝突を避けられるはず。
というわけで、寅年と相性があまり良くないと言われている干支もチェックしておきましょう。
巳年(蛇)
意見をストレートに伝えるタイプの寅年と、本音を隠すタイプの巳年は、感受性の違いが際立つため、良好な関係を築くのがなかなか難しいとされています。
上手く付き合っていくためには、お互いが相手のことをきちんと理解しようと努めることが必要です。
申年(猿)
申年で寅年は曲がったことを嫌う傾向があるため、お調子者で言動に一貫性のない申年とはソリが合わないと言われています。
また、十二支を円形で書き表した時に、反対側にくる干支(裏干支)は相性が悪いとされており、寅年の場合は申年が裏干支に当たるため、占いにおいても相性が悪い干支と言われているようです。
亥年(猪)
寅年と亥年はお互いにプライドが高く、意見を譲らないところがあるため衝突しやすいとされています。
ただ、寅年と亥年は共通点が多いので、お互いに一歩引いて相手の意見を尊重してあげると、信頼関係が築けて仲が深まるそうです。
まとめ
今回は2022年の干支、寅年についてご紹介しました。
普段はあまり気にすることがない干支ですが、年の瀬が近づくと、何となく翌年の干支が気になってくるものです。
2022年の年賀状を作成する際は、ぜひ今回紹介した寅年にまつわる言い伝えや特徴を思い出してみてくださいね。