写真入りの年賀状をもらうと嬉しい気持ちになりますよね。写真を添えてみたいけど、プロに頼む余裕なんてないし…と諦めていませんか?
ご自身でも、また特別な機材を用意しなくても、センスのある写真を撮ることができるんです!今回は、写真の撮り方やレイアウトのコツをご紹介します。
目次
撮り方のコツ
構図
写真には、「写したいもの」「相手に伝えたいもの」が必ずあるはずです。伝えたいものをちゃんと伝えるために、見る人の視点をコントロールする「構図」は大切な役割を果たします。
代表的な3つの構図について、ご紹介します。
<三分割法>
三分割法は王道の構図です。この構図を意識するだけで、写真がぐっとよくなります。
方法は簡単。画面の水平方向と垂直方向それぞれを三分割するように各2本、合計4本の線を引き、画面を9分割します。そして、それぞれの線が交わるところに被写体や写り込ませたいものを配置します。
すると、写真に安定感が出て上手に見せることができるのです。
<二分割法>
二分割法は、水平線と垂直線を画面の真ん中に一本ずつ引き、画面を四等分して撮影する方法です。主に水平線を意識するような、街並みや空、海などの風景写真を撮るときに向いています。
<日の丸構図>
日本の国旗である日の丸を思い浮かべればわかるように、日の丸構図とは被写体をど真ん中に置くテクニックです。一見、簡単なように思うかもしれませんが、実は上手く撮るのが難しい構図。初心者にはおすすめしません。
しかし、メインの被写体にインパクトがあり、「どうしてもこれを伝えたい!」という思いがある場合は、視線を中央に集中させる日の丸構図は非常に有効です。ぜひ、試してみてくださいね。
光の角度
構図の次に大切なのが、光の当たる方向です。同じ構図で撮っても、順光・逆光・斜光では印象ががらりと変わります。
<順光>
順光とは、被写体の正面から光が当たっている状態です。輪郭や色はきれいに写すことができますが、平凡な写真になりがちです。
<逆光>
順光とは逆に、被写体の後ろから光が当たっている状態を、逆光と言います。一般的に、逆光では被写体が暗くなってしまうためNGと言われていますが、うまく撮れば優しく柔らかい印象の写真になります。
<斜光>
斜光は、斜めから被写体に光が当たっている状態。明暗がはっきりと出やすく、立体感や質感のあるメリハリのある写真になります。
解像度
解像度とは、画像の精度を表す数値のこと。写真は無数の点で描かれており、その点が多ければ多いほど細かいということになるため、印刷も綺麗に仕上がります。
はがきサイズに印刷する場合、だいたい200万画素以上を目安に撮影しましょう。スマホのカメラであれば、1920×1080(=2,073,600)以上のサイズが目安です。
素敵な家族写真を撮る3つのポイント
新しい年を祝うために送る年賀状ですから、成長したお子さまの姿、お元気なご両親の姿、またその大切な家族の中で笑顔で過ごすあなたの姿を一目で伝えることができる家族写真は、年賀状にぴったりです。
ずっと一緒にいる家族ですが、なかなか家族全員で改めて写真を撮る機会なんてないですよね。だからこそ、どうやって撮れば見栄えのする家族写真になるのだろう・・・と思う方もいらっしゃると思います。
ポイントは、撮影の時間、場所、そして雰囲気。撮影そのものを楽しんでいる姿を、写真に残してみましょう!
①撮影時間は「日中」、場所は「屋外」がベスト!
撮影は、何と言っても明るい屋外で行うのがおすすめです。家の中も良いのですが、どうしても余計なものが写ってしまったり、十分な明るさが得られなかったりするため、屋外には敵いません。
背景がごちゃごちゃしていない、背景までの距離が十分にとれる場所を選びましょう。
②笑顔を引き出す
小さなお子さまがいる場合は、なるべくご機嫌が良い時に撮影を行いましょう。食事後や、好きなおもちゃを持たせてあげるなど、タイミングを見計らいます。
撮影する方もがんばって良い写真を撮ろうと肩肘張らず、お子さまがなかなか笑顔にならなくても怖い顔をせず、リラックスした雰囲気を作るように心がけましょう。
ペアルックにする、みんなで同じポーズをする、上から見下ろすようなアングルで撮るなど、様々な工夫で一味違う写真を撮ってみましょう!
③事前準備と後処理も大切
まず撮る前に、事前にどんな風に撮りたいかを決めるのがよいでしょう。文字を入れるのであれば、どのあたりに入れるのか、レイアウトも含めしっかりと決めておきます。
撮った写真はそのまま使うのではなく、明るさ、ホワイトバランス、色合いを加工してより良い写真に仕上げましょう。
あれば便利!おすすめ撮影グッズ
スマホでも十分!スマホ撮影のコツ
もちろん画質の良い一眼レフには敵いませんが、スマホでも印刷するのに十分きれいな写真を撮ることができます。ただしいくつかコツがあります。
まず、内蔵されているズーム機能は使わず、被写体を拡大したいときは自分の足で近づくようにしましょう。デジタルズームを使うと画質がガタッと落ちてしまいます。
また、自然光で十分な明るさが得られる場所で撮影し、ストロボはOFFにしてください。ストロボを使うと不自然な写真になってしまうことが多いです。
三脚と水平器
水平線が少しでも斜めになっている写真は、安定感に欠けてしまいます。カメラを水平に保つためには、三脚があるに越したことはありません。三脚と同時に、水平器も使ってしっかりまっすぐになっているか確認しましょう。
三脚にカメラをセットしたら、一人一人にピントをしっかりと合わせます。ピントはカメラとの距離で決まるため、一人だけピント範囲がずれることのないように、一人一人とカメラからの距離が均等になるように気をつけましょう。
インターバルタイマー
撮影者も写真に入る場合、普通のタイマー撮影でも問題はないのですが、やはり自然な笑顔を撮るには遠隔操作のできるインターバルタイマーがあれば便利です。
レフ板
被写体に光をまんべんなく当てるためには、レフ板があればなお良いでしょう。本格的なものでなくても大丈夫。白い画用紙や、ダンボールにアルミホイルを貼ったものを用意すれば、レフ板の代わりになります。
選び方とレイアウト
写真選びのポイントはピントと明るさ!
撮影の際は、様々な構図、いろいろなポーズでなるべくたくさん撮りましょう。並べて比較してみると、「これ!」という一枚が見つかるはずです。
そして、何よりもピントがちゃんと合っているものを選びましょう。少しのブレだと思っても、印刷してみると意外に目立ってしまいます。また、暗い写真は、印刷してみると暗い部分が黒くつぶれてしまうことも。明るい写真の方が見栄えは断然良くなります。画質の落ちないレベルであれば、明るく補正しても良いでしょう。
上手なレイアウトは?
撮影、写真選びと同じくらい大切なのがレイアウト。レイアウト一つで仕上がりがダサくなってしまうこともあるのです。文字や干支とのバランスも大切にしましょう。ただ撮った写真を使うのではなく、ポラロイド風、顔を出すパネル状、型に合わせて切り抜くなど、工夫一つで一味違う年賀状に仕上がります。
写真をレイアウトするときのコツを以下にご紹介します。
たくさんの人が写った写真は大きく見せよう!
複数枚配置するレイアウトにたくさんの人が写った写真を使うと、ごちゃごちゃしていて窮屈な印象になってしまいます。大人数の写真は、ひとりひとりの表情がよくわかるように大きく一枚だけを使用した方が、インパクトを与えることができます。
体の一部が見切れてもOK!主役を大きく見せよう!
写真は撮ったままを使わなくてもOK。余計なものが写っていた場合や、肝心の顔が小さく写っている場合、また上記の構図にしたい場合は、トリミングを行ってバランスの良い写真に仕上げましょう。体の一部が見切れるくらい思い切ってトリミングしたほうが、動きや迫力が出るなどの効果があります。
複数の写真を使うときは色や明るさを統一させよう!
室内の写真と屋外の写真を並べると、明るさが違いすぎて統一感がなくなってしまいます。また、背景の雰囲気や服の色がバラバラだと、賑やかで落ち着かないものになってしまいがち。同じ状況で撮影した写真や、同じ服を着ている写真で統一するだけで、雰囲気がぐっと引き締まります。
まとめ
いかがでしょうか。ちょっとした工夫で、素敵な写真を撮ることができるのです。いろんなシーンで、家族の楽しい思い出を写真に残してください。