「メールやSNSじゃなくて今年こそは年賀状を書こうと思うけど、どこから手をつけていいのか…」。初めての年賀状に挑戦しようと思ってもなにから手をつけていいか分からないという人も多いはず。
今回はそんな年賀状初心者のために、これだけはおさえておきたい、年賀状作成の基本ポイントを8つご紹介していきます!」
ポイント1)まずは年賀状を出す人をグループ分けしよう
年賀状を作成する上でまず始めにやることは、年賀状の文面やデザインを考えることではなく、年賀状を送る人をリストアップしてグループ分けすることです。
このグループ分けに応じて、年賀状の文面やデザインを決めていくと、初めての年賀状作成でも失敗は少なくなります。それではどのようにグループ分けを行い、どのような年賀状を作成すれば良いのでしょうか。
ここからは、パターン別にご紹介していきましょう。
ポイント2)仕事関係の上司や、目上の人に送る場合
職場の人や、自分より立場が上の人に年賀状を送る場合には、フォーマルな形式の年賀状にするとよいでしょう。使う賀詞などにも気をつけなければなりません。
例えば、「賀正」、「新春」などの【謹んで】が入らない賀詞や短い言葉で表わされる賀詞は、目上の方に対して使うのはマナー違反とされています。
目上の人に対しての賀詞は、「謹賀新年」「謹賀新春」「恭賀新年」「恭賀新春」「敬頌新禧」等、4文字の賀詞が入っているものがよいでしょう。
上司や、目上の人に送る場合は無難なデザインのものが良い
間柄にもよりますが、キャラものや変わったデザインのものは避け、シンプルで無難なものを選ぶのがよいでしょう。また、家族ぐるみでお付き合いしている関係でない場合は、子供や家族の写真入りの年賀状も避けましょう。
例外としては、家族の付き合いはなくとも、出産祝いなどを貰った場合には子供の写真をつけて送ると喜ばれるでしょう。
必ず、一言手書きで添えるようにしましょう
コンビニで買った場合など、もう一通りの賀詞やデザインなどが入っているので、手を加えなくて良いと思ってしまうかもしれませんが、そのまま送ると失礼な人だという印象を与えてしまう可能性があります。簡単で良いので、手書きで一言添えておくと喜ばれます。
ポイント3)親しい間柄の人に送る場合
友人など親しい間柄の人へ送る年賀状は、堅苦しいマナーにとらわれずに作成するとよいです。ただ、親しき仲にも礼儀ありですので、相手が不快に思うようなものは避けましょう。
親しい間柄の人に送る場合はオリジナルのものが良い
親しい間柄なので、正しい文例などは特に気にする必要はありませんが、堅苦しくなりすぎないカジュアルなものにすると良いでしょう。気楽に新年の挨拶を伝えるように心掛け、親しみを込めた年賀状が好まれます。
自分の家族や近況がわかるような写真入りのものにしてもよいですし、新春にちなんだ詩や俳句、和歌などを盛り込むと遊び心のある年賀状になり喜ばれることでしょう。
キャラクターなどの年賀状にする場合の著作権は?
親しい関係性の人に年賀状を送る場合、カジュアルなテイストの年賀状にする方も多いと思いますが、キャラクターの画像を使う際には注意が必要です。
基本的にキャラクターの画像などを使用する際には、著作権者の了承が必要になります。私的な利用は許可されていますが、複数の人に対して同じ画像を印刷して送ることは営利目的と見なされ【著作権侵害】となります。
しかし、年賀状などの場合は営利目的と見なしにくいので黙認されているのが現状です。ただ厳密に言うと著作権法に抵触する恐れがあるということは知っておいた方がいいでしょう。
キャラクターのみではなく、芸能人の画像を使う際にも同様のことが当てはまります。基本的なモラルとしてできる限り、著作権所持者の許可を取るようにしましょう。また、どうしてもキャラクターを使用したいわけでなければ、権利関係が担保されている年賀状作成ソフトや素材集のテンプレートを使用するのが無難です。
ポイント4)オールマイティなものも準備しておくと良い
あまり親密な間柄ではなく、仕事関係の繋がりでもない知り合い程度の人に年賀状を出す場合には、カジュアル、フォーマル問わずオールマイティに使えるものを使用するのが便利です。
使いまわしにならないように注意
干支の絵柄だけを変えて毎年同じフォーマットの年賀状を使いまわして送るのは、楽ですけれども印象がよくありません。新年の挨拶なのに流れ作業でやっているイメージがつき、雑な年賀状だと受け取られかねません。
年に一度の挨拶なので、面倒でも毎年違ったデザインの年賀状を使うとより丁寧な印象となります。
ポイント5)手作りで作成したい方のアイデア
手作りで作成したいけれどアイデアが思い浮かばない方には、消しゴムはんこがオススメです。消しゴムに絵を描いて、それをカッターなどで掘るだけなので自宅で簡単に作成できますし、手作りしていることがわかりやすいので年賀状を真剣に作成したことが伝わるでしょう。
ポイント6)6gを超えると定形外なので追加料金がかかる
シールを貼ったりデコレーションする場合には重さや厚みに注意が必要です。
はがきの表面が平らではない場合、厚さ1cm以内であっても定形外郵便物となります。定形外郵便物は重さが50g以内の時の料金が120円となりますので、63円の郵便はがきを使用した場合には57円分の切手を貼り足す必要があります。
また、はがきは6gを超えると第一種郵便物とされ、大きさでいうと定形郵便物と見なされます。ですが、定形郵便物は消印や郵便番号を読み取る機械で扱いやすい形の郵便物の場合に料金を安くするというものであるのでシールを貼ったりデコレーションをした場合には該当しなくなります。表面に切手のみや、薄い紙を全面密着させて貼ってあるものだけが定形郵便物と見なされているのです。
つまり6gを超えた年賀状は追加料金がかかるので年賀状作成の際は注意しましょう。
ポイント7)絵や文字が粗くなる場合の対処法
年賀状作成の際には使用する絵や文字の大きさにも配慮するように心がけましょう。絵や文字が粗くなってしまう場合には、大きい画像を縮小したり、文字のフォントを小さくしたりすることで対処できる場合がほとんどです。
逆に、小さい画像を拡大すると高確率で粗くなりますので、パソコンの年賀状作成ソフトなどで画像を添付する際には、元の画像データの大きさを考慮する必要があります。
ポイント8)年賀状に相応しいフォントとは?
一番無難なフォントは毛筆フォントです。目上の方に送る場合には直線的で礼儀正しい印象を与える【楷書体】で書き、親しい友人などには自然体で書かれているため親しみやすい【行書体】で毛筆フォントを使用すると和をイメージした厳格な年賀状になるでしょう。
【明朝体】は様々な場面で使われているので一般的で親しみやすさがありますし、型にはまらず個性的な年賀状にしたい場合には【金文体】や【隷書体】にするとよいでしょう。
最終的には絵柄や自分の作成したい年賀状に合わせたフォントを選ぶべきであり、これを選ぶのが相応しいというのはありません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。初めての年賀状作成となるとわからないことも多く、不安な気持ちがあるかもしれません。ですが、年賀状は新年を迎えるにあたり日頃お世話になっている人などに感謝の気持ちを込めて挨拶するものです。
最低限のマナーなどは守る必要がありますが、一番大切なのは年賀状を出す相手との関係性に応じて最も適切な文面やデザインに配慮することです。
今回ご紹介した8つのポイントは年賀状を作成する際にすぐさま実践できる基本的な注意点です。これから初めて年賀状を書こうと思っている人は、これらのポイントを実践して素敵な年賀状作成にトライしてくださいね!
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