最近では、電子メールやSNSを使って新年の挨拶を済ませる人が増えてきていますね。特に若い人の間では、年賀メール・SNSで新年の挨拶を行うのが普通の感覚になってきているという印象があります
でも、「会社でお世話になっている人」「大切な恩人」といった方々に、手軽なメール・SNSで大事な新年の挨拶を済ませて良いのものかどうか、悩みますよね?
この記事では、年賀はがきと年賀メール・SNSを使い分ける具体的な例をお伝えしていきますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
メール・SNSで年賀状を送る場合
電子媒体で新年の挨拶をするツールとしては、電子メール・SNS(LINE、Twitter、Facebookなど)・グリーティングメールなどが挙げられます。
特定の個人とやり取りするか、タイムライン等を使って挨拶するかという方法は選べますが、いずれも、多くの方が利用しているので、やり取りが簡単、手軽という面がありますね。
基本的には、親しい友人や、インターネット上で出会った人、相手側が年賀状のやり取りを望んでいない場合などは、メール・SNSで新年の挨拶を済ませても大丈夫でしょう。

メール・SNSで年賀状を送るメリット
①はがき代、印刷代などのコストがかからない
②打ち込むだけなので手間がかからない
③住所が分からない相手でも新年の挨拶ができる
④自分のブログやHPなどの紹介のきっかけとしても使える
⑤相手側も返信するだけなので、重々しく感じない
メール・SNSで年賀状を送るデメリット
①メールボックスに埋もれたり、迷惑メールに分類されると、メールを見てもらえない可能性がある
②記号や絵文字が、相手側の利用環境によっては文字化けする可能性がある
③新年の挨拶を「簡単に済まされた」という印象を与えてしまう可能性がある
メール・SNSで年賀状を送ることによるメリットとデメリットを挙げてみましたが、他にも、注意しておいて欲しい事をいくつか書いておきます。
手軽で便利だからこそ気をつけておかないと、「適当に済まされた」「事務的に扱われた」というマイナスの印象を相手に与えてしまいがちですので、送る前に、以下の事をしっかりと確認しましょう。
一斉送信の機能を使う場合の注意点
一斉送信を使うのは、あくまで普段から仲の良い友人同士までに留めておいた方が良いでしょう。
社会人のマナーとして、同じ文面の年賀メールを一斉送信を使って多数の人に送るのは、あまりおすすめは出来ません。
なぜなら、自分に送られた年賀メールが、一斉送信を使われたというのは、相手側も認識する事が出来るからです。
この「一斉送信を使われた」と思われてしまうのが実は危険で、つまりは、「ああ、面倒くさいからまとめて送ったんだろうなぁ」とがっかりされてしまう可能性が高いのです。
また、一斉送信を使うとき、「CC」に入力したメールアドレスは、受け取った相手にも表示されてしまいます。つまり、あなたにはその気がなくても、メール相手に、あなたのアドレス帳に入っている他人の個人情報を、不必要にばら撒いているのと変わらないのです。
一斉送信を使う場合は、必ず「BCC」を使いましょう。BCCでメールを受け取った相手には、一斉送信された他のメールアドレスは表示されません。なお、「宛先」は自分自身のメールアドレスにしておきます。
事前に年賀メールを送る事を伝えておく
昨年まで年賀はがきでのやり取りをしていた相手に、今年から年賀メールに切り替えようと考えている場合は、事前に、今年から年賀メールを送るという旨を伝えておきましょう。これには理由が2つあります。
①相手が年賀状のやり取りを望んでいるかの確認
②相手が既にあなた宛ての年賀状を用意している可能性
つまり、いきなり今年から年賀メールに切り替えても、送る相手に伝えておかなければ、がっかりさせてしまうかもしれません。
「もっと早く言って欲しかった。もう今年の年賀状を用意してしまった!」
「滅多に会えないから、きちんと年賀状で挨拶したいんだけどなぁ」
という印象を、送った相手に思われないように気を配ってあげましょう。
送信時間や誤送信に注意
すでに経験されている方も多いと思いますが、新年に切り替わったタイミングでのメールは、非常に回線が混み合っているので、すぐに相手にメールが届かなかったり、送信エラーになったりする可能性があります。そういったデメリットがあるという事は、必ず考慮しておきましょう。
かといって、1月1日に日付が変わっていないのに、あらかじめメールを送るといった事も気をつけて下さい。
また、メールアドレスの入力間違いには十分に注意して下さい。送信エラーになってしまったら、メールアドレスを確認したり、少し時間を置いて再度送ってみるか、メール以外のツールで試してみるのも良いでしょう。
面倒くさいからといって、年賀メールを送るのを諦めてしまうことだけは避けたいですね。
きちんと年賀はがきを送った方が好ましい場合
①毎年きちんと年賀状のやり取りをして関係性を維持している相手
②会社の上司、仕事関係の同僚や、お世話になった恩師といった相手
こういった方々には、年賀はがきを使用しての新年の挨拶が基本です。
社会人ならなおの事、こういったマナーはしっかりと守りたいものですね。
やはり、ディスプレイに映し出された文字と比べると、年賀はがきの文面は温かい印象を持たれますし、手間をかけて年賀状を用意してくれたというのが相手に伝わりますので、関係性が深まったり、あなたに対して良い印象を抱いてくれる事は間違いないでしょう。
例外として、相手の方から「今年から年賀状を送るのをやめたいんだけど」と提案してきたら、その申し出を受け入れてあげて、「では、今年から年賀メールを使うのはどうでしょうか?」と提案してみるのが良いかと思います。
簡単・便利なスマホで年賀状を注文しよう!
おたより本舗では、スマートフォンからでも手軽に年賀状が注文できます。PCなどで操作するのと同じ感覚でアプリからの注文ができますので、年賀状の準備がまだこれから…という方はぜひ試してみてくださいね。
まとめ
基本的には、お世話になっている人や少し疎遠になってしまっている人には、年賀はがきを使うのが好ましいです。せっかく一年に一度しかない新年の挨拶をマナー的にもきちんと行いたいものです。
しかし、ただでさえ年末は忙しいものですから、出来れば年賀状の準備に手間はかからない方が望ましいですよね。
普段から頻繁に連絡を取っている気心の知れた友人たちには、メールやSNSで済ませるというのも、今のご時世では普通という感覚になってきていますので、紙のはがきと電子媒体を上手く使い分けていくのが良い方法かと思います。
とはいえ、年賀状メールを送る前に、いま一度よく考えてみてもらいたいと思います。
年賀はがきに比べると、「簡単に済まされてしまった」という印象はどうしても持たれがちです。
あなたの年賀状をとても心待ちにしている人もいるでしょう。
メリット、デメリットをよく考えて、メール・SNSを使う事によって、送った相手とあなたとの関係性が崩れてしまう事がないように、細心の注意をはらいたいですね。
関連: