最近、年賀状を会社の同僚や上司に出すのが禁止されている会社(虚礼廃止)もありますが、このような決まりがなければ上司や先輩には年賀状を出すのが礼儀といえるでしょう。
若い人の中には年賀状を出したことがない人もいるかもしれません。また、友人には年賀状を出していても、目上の人には書くのは初めてという人もいると思います。
目上の人に失礼のない年賀状を送るためには、どのような年賀状を書けばよいのでしょうか?そこで、上司や先輩に年賀状を書く際に守るべきルールをご説明します!
目次
上司には必ず1月1日に年賀状が届くように!
まず、最初に考えることは1月1日に上司の元へ年賀状が到着するように出さないといけません。忙しいからと言って年賀状を書くのを先延ばしにして、1月1日に年賀状が届かなくなってしまうと目も当てられません。年賀状が直接評価に結びつくわけではありませんが、1月1日にきちんとした年賀状が上司に届くと、「しっかりしてる部下だな」という印象を持ってもらうことができるでしょう。
郵便局が1月1日到着を約束している投函期限は、12月25日です。これ以降に投函すると1月1日には届かず、それ以降に届いてしう可能性があります。
後回しにして12月30日などに出してしまわないように注意しましょう。
年賀状のマナーを学ぼう!
さて、年賀状を出す期日についてわかっていただけたと思います。今度は年賀状を書く際に守るマナーをお話します。年賀状に慣れている方も今一度、書き方を復習してみてくださいね。
宛名の書き方
年賀状を出す際に気を使うのは宛名でしょう。敬称は「様」でよいのか、役職はつけるのか、どうすればいいか迷うところですね。
宛名については、年賀状の宛先によって変わります。会社宛に出すなら名前の前に「役職」を入れて、名前の最後に「様」をつける。株式会社テスト 第二営業部の部長の田中太郎に出すのなら、
株式会社テスト
第二営業部
部長 田中太郎 様
という具合に書きます。テキストの関係で横になっていますが、実際には縦書きが望ましいです。株式会社テストで改行、第二営業部で改行、その後、部長〜を書いて下さい。住所を書いてその横に、会社名、所属部署、役職と名前を。
会社ではなく、上司の自宅宛に年賀状を出すのであれば、会社名や役職は不要で、「様」をつけるだけで十分です。部長の田中太郎に出すのなら、「田中太郎 様」で大丈夫です。普通の年賀状を出す際と同じように宛先を書けば大丈夫です。
また、差出人については基本的に名前だけで結構ですが、その上司とあまり接点がない場合は名前の上に会社名を書いておくといいでしょう。
年賀状の絵柄はどうすればいい?
最近は、年賀状に絵柄をプリントすることが普通になっています。年賀状をプリントする絵柄もマナー違反がないようにしないといけません… とはいうものの、絵柄に関してはそれを見て上司が「ふざけている」と思わなければ基本的にNGではありません。ただし、自分の家族や子供の写真が入っている年賀状を上司に出すのはやめておいたほうがいいでしょう。
家族ぐるみでお付き合いのある上司なら別ですが、家族写真には興味がなく、不快な思いをされる方もいらっしゃいますので注意しましょう。
ビジネス系のイラストとしては、富士山と初日の出、松竹梅、和柄系のものがオススメです。
上司への年賀状は全部印刷でもいい?
年賀状は今の時代だとほとんどが印刷ですが、全てが印刷だと機械的に作られた印象を持たれてしまうのでNGです。宛先などは全て印刷でもいいですが、一言手書きのコメントを添えると、印象がグッと変わります。書く内容は、昨年の感謝や新年の抱負、私生活についてなどを書くといいでしょう。黒か青の万年筆を使うのが望ましいです。
添え書きの文例
文章構成は、【 お礼 + 抱負 + 今年もよろしくお願いします 】を基本にし、自分なりにアレンジしてみるとよいでしょう。
・昨年は様々なプロジェクトにお力添えいただきありがとうございました
おかげさまでどのプロジェクトも無事終了することができました
本年も引き続きご指導くださいますようよろしくお願いいたします
・昨年は◯◯様に大変お世話になりました
今年は昨年の経験を生かし より精進する所存でおります
本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど よろしくお願い申し上げます
補足としては、「新年あけましておめでとうございます」は正しい表現ではないので使わないようにしてください。「新年」、「あけまして」は同じ意味なので、「あけましておめでとうございます」だけで大丈夫です。
また、昔の日本の手紙の慣習から、句読点は使わない、忌み言葉の「去る」が含まれる「去年」も使わないようにしましょう。「昨年」、「旧年」は使えます。
賀詞に注意しよう!
上司に年賀状を出す際は、「謹賀新年」「謹賀新春」「恭賀新年」「恭賀新春」「敬頌新禧」等、4文字の賀詞が入っているものがよいでしょう。これらの代わりに2文字の「初春」や「新春」、1文字の「春」、「福」の賀詞のものを上司に出すと失礼になります。
4文字の賀詞には、相手の敬意を表す「謹」、「恭」、「尊」、「頌」が入っています。しかし2文字や1文字の賀詞には相手の敬意を払う言葉が入っていないので上司に使うのはNGとなります。
そのため、上司に年賀状を出す際は、絵柄や文章の中に4文字の賀詞が入っているのかチェックしましょう。
手書きしていて書き損じた場合は、新品のハガキに交換しましょう。修正テープや修正ペンを使うのはもってのほかです。通常の年賀ハガキの場合、郵便局に持っていくと手数料5円で新品と交換可能です。
まとめ
上司に年賀状を出す際のマナーや書き方についてまとめてみましたが、いかがでしたか?
年賀状は年に1回しか出さないので、このページをみて年賀状の書き方をしっかりと学んでいってくださいね。マナーよく丁寧に書かれた年賀状が1月1日に届くと、年賀状を受け取った上司からも「さすがだな」と思ってもらえることでしょう。
せっかく年賀状を送るのなら送った相手が気持ちよく受け取れるように、マナーを守った、そして、あなたのヤル気の詰まった年賀状を送ってくださいね!
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