年賀状デザインの裏バナシ | グラフィックデザイナー Agata ~つくり手の想いを知る~
今年は何が飛び出す?
正統派の水彩画からポップ調まで自在なクリエイター
グラフィックデザイナー
Agata
テキスタイルデザイン・水彩画・グラフィックデザイン・立体作品・3Dグラフィック・Webデザイン・組版・絵の講師等を経験。現在は、冊子の挿絵や印刷物を中心に活動。
オーソドックスから流行りものまで!
幅広い年賀状デザインを
型にはまらない自由な発想で年賀状を手掛けるのは、グラフィックデザイナーのAgataさん。写真は、これまでおたより本舗に提供してくださった作品のほんの一部です。
女性らしい柔らかな雰囲気の作品から、色の変化が美しい和風の水彩イラスト作品など、ジャンルを超えた幅広い作風が魅力です!
はがきの中央にドーンとたたずむ柴犬カットのポメラニアンは、なんと手作りの羊毛フェルト人形。つぶらな瞳で「新年の抱負は?」と尋ねているかのような可愛さがあり、戌年のおたより本舗で大好評でした。
Agataさんは、自身の制作スタイルを限定せず、使われるシーンをとことん考え込んで、柔軟に年賀状をデザインしていらっしゃいます。ここでは、気になるその工程にスポットを当ててみたいと思います!
年賀状に使ったのは、
奇跡的に撮れた幸運の雪だるま!?
2019年版のおたより本舗には、雪だるまの写真入りデザインを提供してくださいました。Agataさんのお話によると、実際に雪だるまを作る作業が一番苦労したのだとか。
「珍しく我が南国の地に雪が積もりまして。5cmほど。(笑)これは逃してなるものか!と、いい大人が朝日の昇る前に必死で雪だるまを作りました。朝日が昇り始めると、辺りの雪が溶け始めて、焦る私に追い討ちをかけるように、カメラの充電が切れるというトラブルもありましたが…!なんとか撮影できてよかったです。」
数時間後には全て溶けてしまい、なかなか撮れない奇跡の写真だったそう。手作り感があって親しみやすい雪だるまの裏には、そんなストーリーが隠されていたんですね!
良い形のバナナを撮影するために…!
デザインのイメージは、就寝前に突然浮かんでくることもあるというAgataさん。他にも大変な手間をかけて制作した作品があるようです。
「印象に残っているのは、申年の年賀状ですね。イラストのサルが、本物のバナナをかじっているというシンプルなデザインなんですけど。良い形のバナナの写真を撮るために、たくさんバナナを撮影しました…!」撮影に使用したバナナは、後でお子さんと一緒においしくいただいたとか。(笑)使いたい!と思ってもらえる年賀状を作るためには、労力を惜しまないAgataさんです。
今年もフォーマルなものからカジュアルなものまで、様々なシーンを想定したデザインバリエーションを用意してくださいました。あなたはどの年賀状デザインがお好みですか??
(編集:村上)