年賀状デザインの裏バナシ | グラフィックデザイナー hideyuki suzuki ~つくり手の想いを知る~
ダンディズム香る和風レトロ!
パンチの効いたデザインが魅力の年賀状
イラストレーター/グラフィックデザイナー
hideyuki suzuki
セツモードセミナー卒。グラフィックデザイナーとして15年程会社勤めをした後、イラストレーターとしてフリーランスに転身。国内外のストックフォトサイトでイラストや年賀状テンプレートを販売する。
Hip-Hopや落書きからも
インスピレーションを受けて
癒し系の可愛らしいイラストから、ちょっぴりハードな作品まで、多岐にわたるデザインを制作するhideyuki suzukiさん。同じ作家さんが描いたとは思えないこの豊富なバリエーションは、いったいどのように思い付くのでしょうか?
「大好きなHip-Hopやストリートカルチャー、ストリートアート、誰が描いたかもわからない落書きなどからインスピレーションを受けます。あと、マンガや映画からもかなり影響を受けますね。」なるほど、名もなきアートや落書きの中にも可能性を見出せる感性。それこそが、suzukiさんの魅力のひとつなのかもしれません。
何でもありが面白い!?
suzukiさんの年賀状づくり
こちらは、おたより本舗が初めて依頼させていただいた酉年の年賀状デザイン。suzukiさんの作品に魅力を感じたおたより本舗スタッフが、「ちょっとヤンチャな感じのデザインを」とお願いしてみたところ、この作品を作ってくださいました。レトロとモダンが織り交ざり、ちょっとヤンチャな感じもうまく漂っていますね!
「年賀状制作は明確なコンセンプトがありながらも、自由で制約も少なく、ある意味何でもあり(?)なところが、作っていてすごく楽しいです。」
一風変わった依頼にも、楽しんで取り組んでくださるsuzukiさん。おたより本舗も感謝の気持ちでいっぱいです!
思い出の作品は「最初に売れた絵」
小さい頃から絵を描くのが好きで、将来は絵で食べていけたらという想いを抱いていたsuzukiさん。それでもなかなか一歩を踏み出せずにいたそうです。
そんなとき背中を押してくれたのが、インターネットの存在でした。ネットを通じてたくさんの方に作品を見てもらうチャンスがあると感じたsuzukiさんは、15年勤務したデザイン会社を辞め、独立を決意。とはいえ、はじめの数ヶ月は全く収入がなく大変だったのだとか。
そんな時に初めて売れたイラストが、こちらの作品。
「この絵が売れたことによる収入は、確か500円くらいだったんですよ。たかが500円ぽっちですが、今まで会社から貰っていたお給料とは比べものにならないほど嬉しかったです。」と当時を振り返ってくださいました。
自分の作品が誰かに認められて、夢への一歩を進み始めた瞬間だったんですね!優しい色合いと、ほのぼのとした家族の幸せな雰囲気が伝わってくる素敵なイラストです。
目標は"他では手に入らない"作品作り!
最近は年賀状テンプレートやデザインのお仕事を中心に取り組まれているsuzukiさん。「今後はオリジナルデザインのTシャツ作成やアート系の絵画も手掛けていきたいと思っています。また年賀状では、他では手に入れることのできないような個性的でcoolなイラストも描いていきたいんですよ。」と目標を語ってくださいました。
suzukiさんの作品を拝見すると、豊富な作品スタイルに驚かされます。現在でもたくさんの引き出しをお持ちですが、ご自身にできる新たなことを求めて、これからもさらなる挑戦が続きます。
(編集:久保)