年賀状デザインの裏バナシ | シュール系イラストレーター hiroshiki ~つくり手の想いを知る~
受け取った人は思わずクスッと初笑い!
動物で遊んじゃうユーモアにファン多数
シュール系イラストレーター
hiroshiki
滋賀県在住のイラストレーター。本の表紙イラストや挿絵、英会話教室の教材イラストなどを手掛ける。Twitterで「飼育員の秘密のお仕事マニュアル」シリーズが話題になり、WANI BOOKOUTにて約2年間連載。Yahoo!ニュースでも取り上げられた。
ユニークな作風で、
異彩を放つ年賀状作家
どこかツッコみたくなる独特な年賀状デザインで、おたより本舗の中でも異彩を放っているのが、自称“シュール系イラストレーター”のhiroshikiさん。やたらと大きな干支や、“一富士・二鷹・三なすび”をむりやり詰め込んだキャラクターなど、ユニークな発想で年賀状イラストを手掛けてくださいます!
そんなhiroshikiさん、普段はいったいどんな作品を、どんな思いで手掛けているのでしょうか?ここではいくつか作品をピックアップしながら、“シュール系イラストレーター”としての活動について紹介していきたいと思います!
どこからツッコめばいいの…?
これが“シュール系イラスト”
こちらは、「徳用すずめ」と題された作品。いきなりとんでもなくインパクトのあるイラストですね…。“すずめってかわいいけど小さくて物足りない!”という人に向けて発案された、お得サイズのすずめなのだとか。いや、いくらなんでもデカすぎでは。ふてぶてしいすずめを見つめる少年の背中からは、何とも言えない哀愁がただよっています…。
hiroshikiさんいわく、「これはフィクションです。この大きさに耐えられる電線はありません。」とのこと。(そういう問題なのでしょうか。) どこからツッコんでいいのやら…(笑)と、つい頬がゆるむ一枚です。
キリンの首はこうやって伸びる!?
Xで話題に
hiroshikiさんは、自身にとって思い出深い作品を見せてくださいました。どうやらキリンの首の伸ばし方を解説しているイラストのようですが、こちらでも自由気ままにふざけていらっしゃいます。(笑)この作品を猫喫茶に飾っていたところ、なんとTwitterでたくさんの人に拡散されたのだとか。
なるほど、確かに「ワハハ!」と大笑いするでもない「……ププッ」と来る面白さ。オチとなる「よくある失敗例」は、後からジワジワと笑いがこみあげてくる感じ。これが“シュール系”と自ら称する独特の世界観なんですね。納得です。
その大量のネタはどこから湧いてくるのか、hiroshikiさんの発想力には驚きですね…!
描いてみたかった!
“キモかわいい”と話題のハシビロコウ
こちらは、酉年のおたより本舗に提供してくださった年賀状。無駄に鋭い目つきで新年のご挨拶をしてくるのは、“キモかわいい”鳥として密かにブームになった「ハシビロコウ」という鳥だそう。その特徴的な顔をちょうどイラストにしてみたいと思っていた矢先、おたより本舗の酉年デザインを手掛けることになったのだといいます。
のんびり過ごしたいお正月に、ピリッと謎の緊張が走る年賀状。見れば見るほどかわいく見えてくるような…??やっぱり気のせい?
楽しんでもらいたい!
その想いが活動のきっかけに
「職場で絵を描いていたら、周りの人にウケたんです。もっとたくさん描いて、たくさんの人に楽しんでもらいたいと思うようになりました。」と、現在の活動に至ったきっかけについてhiroshikiさんは教えてくださいました。
いつも“誰かに楽しんでもらいたい”という思いが、hiroshikiさんにとって大きなモチベーションになっているようです。ネタやアイデアは、歩いているとき、電車に乗っているとき、何気ない日常の中で突然やってくるのだとか。
今後はイラストだけでなく絵本や漫画にも挑戦したい、と意気込むhiroshikiさん。その根底には、“もっとたくさんの人を楽しませたい!”という変わらない思いがあるのでしょうね。
(編集:久保)