年賀状デザインの裏バナシ | グラフィックアーティスト MINIMUM ~つくり手の想いを知る~
男性クリエイターが描く干支モチーフは
どこまでもスタイリッシュ!
グラフィックアーティスト
MINIMUM
2008年よりMINIMUM名義で活動を開始。映画・音楽・サブカルチャーなどから影響を受け、自身の作品へと投影。主にCDのアートワークやイベントのフライヤーなどのデザインなどを手がける。2015年からは立体作品の制作にも着手。またプロダクトの企画・デザイン等も手がけ、nostos books × raregemの「マガジンバッグ・プロジェクト」にも参加、現在好評発売中。
CDジャケットのような、かっこいいコラージュ作品
イラストや写真を断片的にコラージュし、クールに仕上げられたグラフィックデザイン。おたより本舗でも数少ない、男性でもかっこよく使える年賀状を手掛けてくださるのは、グラフィックアーティストのMINIMUMさんです!
このスタイリッシュな感性は、一体どのようにして磨かれているのでしょうか??
MINIMUMさん本人に、詳しくお話を聞いてみました。
映画や音楽、自転車からもインスピレーションを受ける!
「好きな映画を観たり、音楽を聴いたりしている時に、作品のアイデアが浮かぶことが多いですね。あとは、自転車が好きなんです。だから、国内外のいろんな自転車サイトからもインスピレーションを受けてます。アメリカのジョン・プローリー氏のサイトなんかは、取り上げる話題が個人的にツボで、音楽の趣味も最高です。」
ご自身の嗜好をとても情熱的に教えてくれたMINIMUMさん。最近はスタイリッシュなデザインの自転車が多く、制作活動をする上でも刺激を受けているといいます。
そして2018年からは、ついに自転車コースの整備をする森林ボランティアの代表まで務めるようになったとか!ハマったことにはとことんアクティブに、日々いろんな文化から刺激を受けているんですね。
スペイン旅行をきっかけに、クリエイターの道へ
MINIMUMさんは2000年頃から独学でデザインを学び始め、お友達のイベントに使用するフライヤー等を手がけていたそうです。その後、2005年に楽しんだスペイン旅行が、MINIMUMさんにとって大きなターニングポイントに。現地で様々な芸術や文化に触れ、本格的にクリエイターの道へと進むことを決意したといいます。
「ちょうどその直後ぐらいから、クリエイター系のポータルサイトがたくさん立ち上げられて、僕のようなフリーランスの作品を公開する場が増えたんです。それを見た方々から、お仕事を頂けるようになりました。」
海外で得た感性を作品に取り入れることで、サイトを訪れた多くの人の心を動かしたのかもしれませんね。
クリエイター同士の交流が楽しい!コラボ企画も
(写真提供:nostos books 中野様 スタッフ日記より)
最近は、他のクリエイターさんとのコラボレーションや、企画展への参加など、交流の機会も増えたというMINIMUMさん。
写真は、“雑誌を美しく収納し、すぐ手に取れる場所に置けるバッグを作る”というマガジンバッグ・プロジェクトに参画したときの様子です。
もともとバンドのCDジャケットやツアーグッズ等を手がけていたMINIMUMさんですが、現在のように活動の幅が広がったのは、あるお仕事がきっかけでした。
アメリカのバンド「TAKEN」のジャパンツアーが決まったとき、フライヤーやポスター、Tシャツのデザインを手掛けたことが、多くの人々の目に留まったそうです。
「TAKENの仕事をきっかけに、いろんなクリエイターの方に声をかけて頂いて。その時に知り合った方々と今でも一緒に仕事をさせてもらえるのは、すごく嬉しいですね。」
MINIMUMさんにとって、クリエイター同士の交流も、制作活動の刺激になっているのでしょうね!
普段は薪ストーブ屋さん!?グラフィックデザインとの共通点
実はMINIMUMさん、普段は北海道にある老舗の薪ストーブ店「サカシタペチカ」に勤務しているそう。薪ストーブの設置や施工、メンテナンスのお仕事は、グラフィックデザインと共通している部分もあるのだとか。
「単に暖房器具としてでなく、炉台や腰壁、アクセサリーやツールといった薪ストーブを取り巻く空間全てをデザインするようなイメージで仕事をしています。そういった点は、グラフィックデザインとも似ていますね。」
グラフィックのお仕事と薪ストーブのお仕事、相互に刺激を与え合い、形にしていくのが楽しいのだといいます。
他にも、薪ストーブの魅力について熱く語ってくれたMINIMUMさん。
一般的な暖房器具がシャワーだとしたら、薪ストーブはゆっくりと湯船に浸かるような暖かさを持っていて、心を豊かにしてくれるのだそうです。
好きなものを仕事にするからこそ、新たな価値を生み出せる。
そんな一貫した信念のようなものが、MINIMUMさんのお仕事ぶりから感じられた気がします…!
(編集:村上)