年賀状デザインの裏バナシ | あみぐるみ・ニットこもの作家 Miya ~つくり手の想いを知る~
1本の毛糸から生まれたあみぐるみたちが遊ぶ世界は
まるでおとぎの国
あみぐるみ・ニットこもの作家
Miya
妊娠・出産を機に2001年よりあみぐるみの制作を始める。書籍や手芸誌での作品発表や、キットデザイン、あみぐるみを使用した広告ポスターなども手がける一方、カルチャーセンターや埼玉県の自宅にてあみぐるみ教室も開催。著書に「あみぐるみ かわいいどうぶつのこどもたち」「エコアンダリヤのかごバッグ:23番糸で編むナチュラルカラーの30作品」など。
憧れだった
「すてきにハンドメイド」に出演
一本の毛糸とかぎ針を使って、かわいい動物やモチーフを編み上げる「あみぐるみ」。2001年から制作を始めたMiyaさんの作品は、今や50冊以上の手芸本に掲載されるほどの人気です!2018年2月には、Miyaさん自身よく視ているというテレビ番組「すてきにハンドメイド」(NHK)にも出演されました。
「最初は、かぎ針の持ち方すら知らなかったんですよ(笑)。でも、細編みを繰り返す、という単純作業の楽しさにはまってしまって。続けているうちに、いろんなご縁をいただくようになりました。「すてきにハンドメイド」は憧れの番組だったので、収録は夢のような時間でした。番組やテキストをご覧になった方がたくさん作品を作ってくださったことも、とても嬉しかったです。」
「手を動かす」ことの大切さ
以前は、臨床心理士として病院や企業でのカウンセリングなどのお仕事をしていたMiyaさん。「手を動かして何かを作る」ことが、人の気持ちを安定させるうえで、大きな役割を果たすことを実感したそうです。そんなMiyaさんだからこそ、作品を通して「手しごと」の楽しさを伝え続けてこられたのかもしれません。
「自宅で教室を開催したり、ワークショップのようなイベントに出させていただく時も、手を動かす楽しさを直接お伝えできる喜びがあります。」
一本の毛糸がたくさんの縁を
つないでくれる年賀状
Miyaさんの年賀状は、あみぐるみだけでなく、小物や背景など、すみずみまでMiyaさんらしい世界観が表現されていて、まるで絵本の1ページを眺めるような楽しい気分になります。
「毛糸と異素材とを組み合わせながら、頭の中のイメージを立体にする、というのは、すごく大変でもあり、楽しい時間でもありました。私の年賀状には、すべて1本の毛糸から作られたモチーフやあみぐるみを使用しています。細くて長い糸が、たくさんの良いことやご縁をつなげてくれますように、との思いを込めています。」
暮らしの中に、もっともっとニットの可愛さを提案していきたいと語るMiyaさん。やわらかな素材感と絵本の1ページのような世界観を大切な人に送りたくなります。
(編集:宮田)