年賀状デザインの裏バナシ | イラストレーター/木工作家 かめいち堂 ~つくり手の想いを知る~
細やかな線描きが生み出す愛らしい干支キャラクター!
今年はゴールドバージョンも
イラストレーター/木工作家
かめいち堂
1986年大阪生まれ。京都で京指物(木の板と棒を組んで指し合わせる伝統工芸)を学び、飛騨高山の家具工房に勤務。2014年7月、かめいち堂として本格的に始動。木のものづくりや、動物たちの絵をペン一本で描いて活動している。2018年、京都の京丹波町に移住。
たった一本のペンで描かれる、洗練されたイラストの数々
かめいち堂さんが描く、ほのぼのと温かい動物イラスト。モチーフの体には、細かい模様が描きこまれていたりと、繊細な表現が特徴的です。周囲に漂うお花のモチーフも可愛らしく、黒一色でシンプルなのにとびっきりキュートですよね。
たった一本のペンで描かれる作品の数々は、「大人の塗り絵」としても人気急上昇中。「かわいすぎて色を塗るのがもったいない!」「ずっと見ていられるし、落ち着く…!」と、大好評なんです。ここでは、かめいち堂さんの素敵なイラストや、日々の活動についてご紹介したいと思います!
見ていて飽きない理由は、あまりにも緻密な描きこみ!
こちらの作品は、グッズ販売用に制作された「クジラ」のイラスト。大胆な余白と、どこかエスニックな風合いを感じさせる柄が印象的で、とてもインパクトのある作品です。お腹の部分もすべて手書き。均一に線を描画するそのバランス感覚には驚かされますね…!
クジラの背中を拡大してよく見てみると、何やら小さなお家を発見。
屋根から飛び出た煙突からは、ぽこぽこと可愛らしい煙が。洗濯物も干してありますね。そしてお気づきでしょうか。木の枝からぶら下がっている小さな生きもの。見れば見るほどいろんな発見があり、作品の随所からあふれるどこか懐かしい雰囲気も癖になります。
ところで、かめいち堂さんのイラストにはよく“木”が登場しています。しかも動物の背中から生えていたりと、ユニークな表現が気になる…!!
実はかめいち堂さん、イラストだけでなく木工作品も手掛けている作家さん。“かわいくてどこか落ち着く空間づくり”を目指して、木のものづくりに取り組んでいるのだとか。
もしかしたら“木”という素材に、何かこだわりを持っていらっしゃるのかもしれません。おたより本舗スタッフが、現在の活動に至った経緯を伺ってみると……。
伝統木工品や家具製品に触れながら、“木”の虜に
かめいち堂さんが芸術やものづくりの分野に興味を持つようになったのは、高校時代のこと。普通科の高校だったそうですが、尊敬できる美術の先生と出会ったことがかめいち堂さんの人生を大きく変えました。
高校卒業後は、京都の専門校で京指物(きょうさしもの)という伝統木工芸を学び、家具工房に就職。約8年間、材料管理から制作・販売に携わっていたそうです。
伝統木工品や家具製品に触れていく中で、いつの間にか木のぬくもりの虜になっていたんですね。そんなかめいち堂さんの描く温かいイラストは、木の風合いとも相性ぴったりです。
お店をオシャレに、結婚式のウェルカムボードにも!
最近は、イラストのオーダーを受けることも多いというかめいち堂さん。お店の装飾用や、結婚式のウェルカムボードにと、たくさんの方がこのオシャレで洗練された作風を求めてこられるようです。
また、イラストをバッグやTシャツにプリントして、期間限定で販売もしているとか。こちらも好評のようで、インスタグラムにも「早速、買いましたよ~!」と、ファンから喜びの声が。
個展やイベントにも力を入れ、意欲的に作品を作り続けていらっしゃいます!
(編集:村上)