年賀状デザインの裏バナシ | イラストレーター たけもとえりこ ~つくり手の想いを知る~
水彩画からにじみ出る優しさと透明感が
温もりを感じさせる新年のご挨拶
イラストレーター
たけもとえりこ
アートイベント出展やカフェでの展覧会などの活動の後、イラストレーターとして本格的に制作をスタート。2007年~2015年春の間、デザインオーダーショップにてウェルカムボードや表札や名刺、トートバックやブックカバーのイラストデザインを手掛ける。水彩を中心に、墨絵・ポップ・ガールズなど幅広いタッチをご依頼内容によって使い分けて制作しています。
子どもの頃から大好きだった絵の道へ
小さな頃から絵を描くことが大好きだったという、たけもとさん。大人になって、全く違う業種の会社に入社したけれど、大好きな絵で仕事をしていきたいという想いはずっと持ち続けていたとか。そこで一念発起、転職して絵の道に進むことを決心したそうです。
たけもとさんのホームページには、これまで制作された、たくさんの作品が掲載されています。どの作品も、淡く美しい色調とグラデーションが優しく、温かい印象です。
どこか懐かしさを感じるのは、たけもとさんの少女時代からの思いが垣間見えるからかもしれないですね。
「墨」を使用した渋めの作品もお気に入り!
水彩画のやわらかな雰囲気から、ポップなテイストまで幅広いタッチの作風が好評のたけもとさん。これまで多くの作品を手掛けてこられました。
そんな中でも、お気に入りはこちらの作品だそうです。2017年5月出版の作品集 「ART BOOK OF SELECTED ILLUSTRATION 和モダン」に掲載された一枚。この作品集には、さまざまなジャンルで活躍中の作家達が 和風・和モダンをテーマに制作した作品が収録されています。
たけもとさんは、「普段のふんわり優しい色合いの水彩画も好きですが、墨を使用した渋めのどっしりとした雰囲気も好きです」とのこと。大人っぽく、クールな印象の作品は、作品集のテーマである「和モダン」にぴったりですね。
おたより本舗で使用された印象深いデザインは?
寒中見舞いで採用されたこちらのデザイン。「年賀作品では、水彩のお花や干支を描くことが多いので、あえて寒中見舞いは絵本の1ページのような雰囲気で描きました。描いていて、新鮮で楽しかったです!」とのお声をいただきました。
寒い冬の日に届いたら、ほっこり嬉しくなるような暖かでかわいいデザインです。
年賀状でも、毎年大人気のたけもとさんの作品。水彩画独特の優しいタッチと、色彩の濃淡にご注目ください!
(編集:高橋)