年賀状デザインの裏バナシ | イラストレーター 七條初江 ~つくり手の想いを知る~
動物たちが主人公の絵本みたい!
ストーリーのある年賀状で新しい旅が始まる
イラストレーター
七條初江
2001年よりフリーのイラストレーターとして活動。書籍や雑誌の挿絵、イラストマップ、イラストルポを中心に手がけている。個性を感じさせるキャラクターや、日常のなにげない風景を多く描いているほか、料理や建物を描くことも得意。
旅好き、食べること大好き、だからこそ描けるイラスト
七條初江さんは、日ごろから旅や食べることが大好きなイラストレーター。だから、なにげない街角や飲食店のシーンからも、自分が今そこにいるような臨場感が伝わってきます。描かれているキャラクターも、生き生きとして活力に満ちていますよね。
ベンチに座る人、カフェで飲み物片手に語り合う人たちからも、日々を楽しんでいる感じが伝わってきませんか? きっと七條さん自身も毎日を楽しんでいる人なんだろうな、と見る人の想像をふくらませるような作風が特長です。
猫を飼い始めて以来、猫のイラストレーションに夢中!
そんな七條さんが2018年3月に開催した個展のテーマは『旅するにゃんこ』。
「普段は食べ物や建物を描くお仕事が多いのですが、猫を飼い始めてから、猫のイラストを描くことが楽しくて。この個展では、私の大好きな『旅』と『猫』をたっぷり味わっていただけたのではないでしょうか。今後は猫たちをメインにした挿絵や物語なども描いていければ、と思っています。」
会場ではグッズの販売やフォトコーナーも! 作品を観るだけでなく、この場を楽しんでほしい、という七條さんの思いがあふれていますね。
“縁起の良さ”と“好きなもの”を詰め込んだ、七條初江ワールドに浸れる年賀状
年賀状にも大好きな猫が登場していたり、街の風景を取り入れたバージョンがあったりと、七條さんらしいイラストの魅力が満載です。
年賀状ならではの工夫を訊ねてみると、「縁起の良いものやお正月らしいモチーフが喜ばれるので、多めに取り入れています。単に自分の『好き』を優先してデザインすることもありますね(笑)。」とのこと。
戌年の年賀状にも、宝船に七福神などおめでたいモチーフが。その七福神が全部犬というところが、ほのぼのとした感じで七條さんらしい!そうかと思えば、フレンチブルドッグを描いたデザインではエッフェル塔が登場。旅好きな一面ものぞかせています。
どことなくユーモラスで、見る人の心を掴んで離さない作品の数々。受け取った人の心をほんわか温めてくれそうですね!
(編集:宮田)