年賀状デザインの裏バナシ | イラストレーター 増田智之 ~つくり手の想いを知る~
伝統的な干支の図案を現代テイストに!
優しいタッチで幅広い世代から人気
イラストレーター
増田智之
東京都出身。染色工芸作家、グラフィックデザイナーを経て、フリーランスのイラストレーターに。水彩、鉛筆、パステルなどで描き上げたイラストや図案を、photoshopと併用しながら制作。「手作り感」の伝わる、やわらかい作風が特徴。
絵柄の引き出しが豊富!
おめでたい縁起物モチーフたち
長年に渡って年賀状デザインを作り続け、ベテランのお手並みで多くの人の心を掴むのは、増田智之さん。「打ち出の小槌」や「門松」、「富士山」など、お正月にふさわしい縁起物モチーフの引き出しをとにかくい~っぱい持っていらっしゃるんです!
水彩やパステルを使用した優しいタッチのイラストは、パソコンのソフトで効果的に配置され、やわらかい印象を与えるデザインに。流行りの配色を取り入れながら、フォーマルにも使えるように仕上げられた作品は、いつも幅広い世代から人気です。
そんな増田さんが年賀状を手掛けるようになったきっかけは、一体どのようなものだったのでしょうか?
年賀状デザインのおもしろさに魅了されて
現在フリーランスで活動している増田さんは、もともとグラフィックデザイナーとして企画会社に勤めていました。その中で、年賀状のお仕事に取り組む機会もあったのだといいます。「年賀状イラストは、描いた作品がそのまま数字となって評価されるので、面白いと思ったんです。自信作が全然ダメで、少し力を抜いたものがすごく良かったり…。“今回のこのイラスト、評判よかったですよ!”とか言われると、とても嬉しく思います。」
年賀状を選ぶお客さんの予期せぬ反応が、増田さんの探求心を刺激し続けているんですね!独立後も年賀状の依頼が次々と舞い込んだことから、年賀状イラストの制作をメインに活動していこうと決めたそうです。
雑誌のコラムに使われる配色を参考に!
日々トレンドにアンテナを張っておくため、街の散策や資料収集は欠かさないという増田さん。よく書店に行っては、女性誌や男性誌をチェックして、今何が流行っているのかリサーチしているのだとか。「特にコラムなんかに使われるイラストやレイアウトの配色、タッチなどは、今の流行がうまく表現されているのでとても参考になります。」
手間ひまかけて作った年賀状デザインも、翌年になればまた一新。期間限定のアイテムだからこそ、流行を大事にされているのかもしれません。年賀状作家としてベテランの増田さんも、常に外へ出て学び続けていらっしゃるんですね!
「毎年どんな絵柄が受け入れられるのか楽しみです。“手作り感”や“華やかさ”が伝わると嬉しいです。」
新年早々、ほっこりとおめでたい気持ちになれそうなイラスト年賀状。あなたはどのデザインがお好みですか??
(編集:村上)