年賀状デザインの裏バナシ | イラストレーター 中村奈々子 ~つくり手の想いを知る~
女子のココロをくすぐる人気デザイナーが生み出す
ほっこり優しい色合い
イラストレーター
中村奈々子
東京都在住。武蔵野美術大学卒業後、デザイン会社勤務を経て、フリーのイラストレーターに。女性向けの柔らかな雰囲気のイラストが人気を呼び、雑誌や書籍、webの仕事を中心に活躍中。
今の気分にぴったりなイラストで女性誌にひっぱりだこ。
ちょっと釣り目でぱっちりと魅力的な瞳。花柄のワンピースや流行りのファッション。そんな女の子のイラストを、女性なら誰でも一度は見たことがあるのではないでしょうか。中村奈々子さんが描くイラストは、多くの女性の共感を呼ぶ雰囲気から女性誌などで引っ張りだこ。
デザイン会社にお勤めの頃からイラストを手がけていたという中村さん。もっともっとイラストで仕事をしていきたい、と考えて今の道に進んだといいます。作品のアイデアは、どんなところから生まれるのでしょう?
「身の回りにある、デザイン、イラスト、冊子、小物、パッケージ、布。さまざまな物を見て、自分が好きだと思う物を心に留めます。」
日々の暮らしで触れるすべてのものから、中村さんのイラストの世界観が出来上がっているんですね。
柔らかな色彩の中、女の子の表情がチャーミング!
特に思い入れのある作品は?
「個人的に毎年作っていたカレンダーです。イラストのタッチを模索していた時期のもので、自分の好きなように作ることが出来て楽しかったですね。」
こちらは7月のカレンダーに使われたイラスト。花と女の子を組み合わせたシリーズの中の一枚です。柔らかな色彩とモチーフ、そして魅力的な表情の女の子。中村さんの作品の原点が感じられますよね。
イラストと文字のバランスにも心を配る年賀状デザイン
雑誌に提供するイラストと、年賀状向けのイラストでの違いを中村さんに聞いてみました。
「普段はイラストのみを描くことが多いんですが、年賀状では、文字や写真などの配置、配色にも気を配るようにしています。」とのこと。
はがきという限られたスペースですから、バランスが大切なんですね。亥年デザインでも、お正月らしい小物や植物の中に、挨拶文や住所を入れるスペースがうまく配置され、スッキリとしたデザインになっています。
ヘビ年の年賀状は、イラストレーターの腕の見せどころ。
これまで、おたより本舗に提供してくれた年賀状デザインの中でも印象に残っているのは巳年のものだそう。
「へびを上手くデザインに組み込めるか心配だったのですが、思いのほか、可愛くデザインできて楽しかったです!」
確かに、へびを可愛く見せるのは難しそう! パッチワーク柄のへび、というユニークでとってもキュートな仕上がりになりました。 シンプルで可愛い中村奈々子さんの年賀状は、誰に送っても、世代を問わず好感をもってもらえそうです。
(編集:宮田)