年賀状デザインの裏バナシ | グラフィックデザイナー ヤマナカリエコ ~つくり手の想いを知る~
動植物や花のシルエットが大人女子に人気
透明感のあるイラストがおしゃれ
グラフィックデザイナー
ヤマナカリエコ
デザイン事務所・広告制作会社での経験を経て、フリーに転身。女性向けの色合いで、動植物や花のシルエットを使ったスタイリッシュなデザインを得意としています。
透明感のあるおしゃれな色合い
幾何学模様や、動植物のシルエットを使った、北欧風の年賀状デザイン。これらは、グラフィックデザイナーのヤマナカリエコさんが手がけた作品です。透明感のあるおしゃれな色合いが、大人の女性を中心に人気を集めています。
年賀状素材集を中心に、ロゴや紙媒体のデザイン経験も豊富なヤマナカさん。結婚・出産を経て、制作スタイルも変わりつつあるといいます。いったいどのような思いで作品づくりに取り組んでいらっしゃるのでしょうか。ご本人に少しお話を伺ってみました。
ねずみを魅力的にみせるために
2020年の子年年賀状では、鮮やかなピンクが印象的なデザインを出品してくださいました。
「ねずみをどうおしゃれに可愛くみせようか悩みました。普通に描くとデザインに溶け込んで目立たなくなってしまうので、耳を大きく強調したイラストでインパクトをつけてみました。」
動物をシルエットだけで魅力的にみせるのは難しそうですが、やはりひと工夫されているのですね。
いつもと少し違う、ふんわりとしたテイストのデザイン。
こちらの作品でも、耳の大きなねずみのフォルムがとってもキュートです。
得意な「透明感のある色使い」も活かされ、おしゃれで温かみのある1枚に仕上がりました。
パソコンで絵を描くことの面白さを知って
小さな頃から絵を描くことが好きで、漫画家になるのが夢だったというヤマナカさん。
デザインの世界に興味を持ち始めたのは、学校ではじめて使ったパソコンからだったそう。
「自分の描いた絵にいろんな色を簡単に塗ることができる面白さを知りました。プリントしてシールにしたり、Tシャツを作ってみたり、すごく楽しくてワクワクしたのを思い出します。」
それからデザインの幅広さにふれ、グラフィックデザインという分野を知り、勉強するようになったのだといいます。
子供と過ごす時間も、作品づくりのヒントに
現在は結婚・出産を経て、以前のようにアイデアを求めて外に出たり、自由に動けることが減ってしまったのだそう。
「今は時間に余裕がないぶん、ネットからの情報に頼ることも多くなってきましたが、子供と一緒に公園に行って草花を見たり、日常でもささいな出来事を大切にしてイメージを膨らませています。」
日々の生活のなかで、子供の目線に寄り添うことで、新しい発見もあるのかもしれませんね。
最後に、おたより本舗のお客様にメッセージをいただきました!
「新年を迎える日に、心が華やかになれる年賀状をお届けしたい!そんな想いでデザインを制作しています。周りの方が笑顔で明るくなれるようなモノづくりをこれからも心掛けていきたいと思っています。」
(編集:村上)