年賀状デザインの裏バナシ | イラストレーター にしかわなみ ~つくり手の想いを知る~
ハリネズミ「はりこ」に癒やされる!
「はりこ」の繰り広げる世界を楽しんで
イラストレーター
にしかわなみ
素朴で可愛らしい動物のイラストを得意とする。雑貨ブランド「なみはりねずみ」のキャラクター「はりこ」がインスタグラムで大人気。グッズやラインスタンプも販売。マーカーのような太くやわらかい線で描かれるキャラクターのあどけない仕草が、ファンの心を掴みます。
大人気キャラクター「はりこ」の年賀状
ほのぼのと可愛らしい動物イラストで、心あたたまる年賀状デザインを出品してくださるのは、イラストレーターのにしかわなみさん。
たくさん登場しているこのハリネズミは、雑貨ブランド「なみはりねずみ」でおなじみのキャラクター「はりこ」です。
グッズやラインスタンプも販売され、インスタグラムでも大人気なんですよ。
今回は、日々のご活動や作品について、にしかわさん本人に少しお話を伺ってみました!
2020年の子年年賀状では、スズメたちと戯れる「はりこ」を描いてくださいましたね。
「実は、うちの前にある大きな木がスズメの休憩場所になっているみたいで、好奇心旺盛な子スズメたちがベランダにも時々やってくるんです。スズメはおめでたいモチーフでもあるので、描かせていただけてよかったです。」
日々のスズメたちとの触れ合いが、イラストのヒントになったのですね。
ほっこりとマイペースに新春を迎えられる「素朴なしあわせ感」が伝わってくる、おたより本舗スタッフもお気に入りの1枚です。
世界中からの反響がモチベーションに
絵心たっぷりのにしかわさん、やはり子供の頃から絵を描くことが好きだったのでしょうか。
「絵を描くことも好きでしたが、理科も好きで、学生時代は理系に進みました。」
その後、一度はメーカーに就職したにしかわさんでしたが、結婚をきっかけに退職。
DTPやイラストの勉強をして、デザイン事務所で仕事をしたりもしたそうです。
「それから雑誌の挿絵のお仕事などをいただけるようになり、雑貨も少しずつ作るようになりました。出産を機に数年間は活動をやめていましたが、子供が大きくなりまた制作を再開しました。」
当時ハンドメイドのネット販売やSNSが盛んになり始めるタイミングだったこともあり、家にいながら作品を販売できたのだといいます。
「当時は毎日欠かさずSNSにイラストを掲載していましたね。練習のつもりで小さなペン画をアップし始めたのですが、毎日更新していくうちにどんどん見てくださる方が増えて、海外の方からもたくさん反応をいただくようになりました。」
こちらはにしかわさんが今まで描きためてきたスケッチブック。
なんと18冊にものぼるのだそうです。
今ではフォロワーも増え、国内外からSNSを通じてお仕事の声がかかるまでに。
現在の人気者「はりこ」も、このようにして誕生したのですね。
子供を見て面白いな、可愛いな、と思ったことがアイデアに
こちらは、にしかわさんにとって特別な作品のひとつ。
しろくまが北極の氷の上で望遠鏡を覗いているシーンを切り取ったイラストです。
「このイラストをiPhoneケースにしてネットで販売したところ、たくさんの方に購入してもらえました。『いいね』もたくさんいただいて、自分の描いたものが受け入れてもらえたと初めて感じられた作品です。」
寒色系でありながら、どこかあたたかみを感じる優しいイラスト。
しろくまのぷっくりとした体つきもかわいくて、胸がきゅんとします。
にしかわさんは、イラストレーターとして日本各地でイベントや個展を開催するだけでなく、海外でもグリーティングカードやパッケージイラストを手掛けています。
見た人の心を動かす作品を生みだす上で、日頃どのようなことが創作活動のヒントになっているのでしょうか。
「子供を見て面白いな、可愛いな、と思ったことはアイデアにつながります。日常にふと感じることをイラストにできたらと思っています。」
身近にいる子供の斬新な行動や発想がアイデアのタネとなり、イラストに面白みを加えてくれるのですね。
動物たちの素朴な表情や仕草にリアリティを感じる理由はここにあるようです。
受け取った人も思わずにっこりしてしまう、動物イラスト年賀状。
「はりこ」ファンの方はもちろん、かわいい動物が好きな方もぜひチェックしてみてくださいね!
(編集:村上)